【信教の自由】全文: 浜田聡参議院議員 2024/3/12 参議院総務委員会での国会質問

【信教の自由】全文: 浜田聡参議院議員 2024/3/12 参議院総務委員会での国会質問

浜田聡参議院議員 
2024/3/12 参議院総務委員会での質問

世界平和統一家庭連合に関するお話をさせていただきます。

この後の話で旧統一教会であったり家庭連合などの言葉が混在するかもしれませんが、私としてはほぼ同じ意味で用いることをあらかじめ申し上げます。

さて安倍晋三元総理の銃撃事件以来、本宗教団体に関してかなりの議論がなされていることは皆様御承知のとおりです。

ただこれまでの議論ではあまり目を向けられなかったのではないか。しかし重要なポイントであると私が考えることについて、今回お話しさせていただきます。

まず私事ですが、初めて旧統一教会を意識しましたのは1997年私が東京大学に入学した頃でございます。

新入生向けの各種注意喚起でマインドコントロールなどそういったことに気をつけろなどがありました。

東京大学原理研東大カープというサークルで勧誘活動を行っていたと認識記憶に残っているところでございます。

当然こういう注意喚起は重要でありまして旧統一教会という組織に大きな問題があったことは私も同意するところでございます。

この旧統一教会においては親が信者であり、結果として家族がめちゃくちゃになったなどの被害者の方の声が広く報道されましたし、この国会でも扱われてきたと認識しております。

ここで私はこの旧統一教会による被害者として2種類あるんじゃないかと考えているわけでございます。

一つ目は、親が旧統一教会信者で教団への高額献金などによって家庭が経済的に苦しくなったなどの被害者の存在でございます。このような被害者の存在は一般的で、これは報道による影響なども想定されています。

一方ここで強調したいこととして、もう一つの被害者を挙げたいと思います。

それは旧統一教会の信者を脱会させるために、強制的に拉致監禁などをして強制的改宗をさせられた被害者の存在でございます。

これは報道があまりされていないのではないかと思いますが、家庭連合関係者による発信内容からは数多くの報告があります。

その代表が後藤徹氏でございましてなんと12年5ヶ月の間拉致監禁にあったということでございます。

今の世に12年5ヶ月もの長い間の監禁があるというのがと信じがたいわけですが、この件については最高裁判決も出ているところでございます。

この後藤徹氏の拉致監禁それを直接実行したのは家族でございますが、その指南をしたのがいわゆる「脱会屋」と言われる方でございます。

この方については国政政党(*立憲民主党)において脱会支援者からヒアリング、旧統一協会被害対策本部会合として公式アナウンスとされて国政政党(*立憲民主党)のアドバイザーとして協力されているのであえて実名を申し上げると宮村峻(たかし)氏でございます。

立憲民主党 脱会支援者からヒアリング 党旧統一教会被害対策本部会合
https://www.google.com/amp/s/cdp-japan.jp/article/20220818_4293/amp

この監禁事件についてはその実行した家族の方そして宮村氏が共に最高裁で敗訴していると承知しております。(*平成26年(ネ)第1143号 損害賠償請求控訴事件)

こういう行為表現方法としては脱会支援というものがありまして、この表現ですとその深刻さは伝わりにくいようなところでありますが、強制改宗のための拉致監禁が実際に行われていたことを鑑みれば、その表現方法を意識する必要があるのではないかと思います。

こういった形で旧統一教会信者という理由でその脱会をさせるために長期間拉致監禁をさせれば、拉致監禁をされた被害者本人はもちろん多大な被害を受けるのは当然ですが、一家の大黒柱がいなくなればその家族も大きな被害を受けるのは当然です。

ここではそういった脱会という目的で拉致監禁の被害者に焦点を挙げていきたいと思います。

まず政府参考人の方に脱会屋による拉致監禁被害について伺いたいと思います。

こういった拉致監禁は家庭連合の方によると4300人とのことでありますが、政府の把握しているところを教えていただければと思います。

文化庁小林審議官
お答え申し上げます。旧統一協会につきましては文部科学省において解散命令請求を行い現在裁判所において非訟事件手続法に基づきまして、非公開で審理が行われているところでございまして、お尋ねの御指摘に関しましてはお答えを差し控えさせていただきます。

浜田聡さん
はい、ちょっと仕方ないのかなと思いますが、次に12年5ヶ月という長期間監禁された被害者の方の存在についての見解をお伺いしたいと思います。

本田文部科学大臣政務官
浜田委員にお答え申し上げます。お尋ねのような個別の事案についてお答えは差し控えさせていただきます。

浜田聡さん
ちょっと私としても不本意であることは正直申し上げるところでありますが、ちょっと時間もないので次に行きます。

私も不勉強を恥じるところではございますが、この旧統一教会信者がですね。脱会屋の指南による拉致監禁の被害に遭っていることは私も最近知ったところでございます。

これを知らなかったのはもちろん私の情報アンテナの張り方にも問題があるのだと思いますが、一方でテレビをはじめとする主要メディアの報道にも問題があるのではと考えております。

そこでNHKに伺います。NHKはこれまで家庭連合の報道を数多くしていますが、脱会屋による信者への拉致監禁については報道そこまでされていないのではないかと推測をしておりますが、NHKは脱会屋による拉致監禁を報道すべき重要事項であると考えるかどうか伺いたいと思います。

日本放送協会山田専務理事
お答えいたします。ご指摘がありました脱会屋を含めましてニュース番組で何を扱うかなど個別具体的な編集判断につきましての回答は差し控えさせていただきます。

いずれにせよ自主的な編集判断の下、その都度総合的に判断をしております。

浜田聡さん
私自身はこの点非常に重要であると考えるわけですので、私としては報道すべきと考えることを改めて申し上げます。

主要メディアの報道を私の方で改めて確認してみますと、産経新聞はこの点について以前から報じているようです。そして、最近も報じました。

解散命令請求への疑義 報じられぬ「不都合な真実
https://www.sankei.com/article/20231106-IH5X6FKTEFI5LFLIAXTGMGLUF4/

監禁された旧統一教会信者たち 脱会説得…「家族の思い」か「人権」か
https://www.sankei.com/article/20240301-SVHM6CUKTRAJ7CM7UYMPSDWF7Q/

このことについてここで改めて申し上げ敬意を表したいと思います。

さて、この家庭連合に対しては昨年10月文科省による裁判所への解散命令請求が決定され、同月その請求が地方裁判所に出されました。

その後、先月22日には旧統一教会に解散命令を出すかどうか判断するため裁判所が国と教団側の意見を直接聞く新聞の手続きが東京地方裁判所で初めて行われたところであると承知しております。

さて10月の解散命令請求の決定につながった宗教法人審議会のやりとりについて伺いたいと思います。

私が問題だと思うこととしてこの議事録が非公開になっていることでございます。宗教団体に対して解散命令を出すというのは信教の自由の観点からは非常に重要な問題であると思いますので、公開するのが当然です。

既に解散命令が出たので非公開にする意味というのはなくなったのではないかと考えます。そこで伺います審議会議事録を公開すべきと考えますがいかがでしょうか。

文化庁小林審議官
お答え申し上げます。宗教法人審議会の議事録につきましては同審議会の議事等についての申し合わせにより、会長が必要と認めるときは審議会に諮った上で、必要な期間、議事用紙の一部または全部を公開しないことができることとされております。

本件につきましては、仮に解散命令請求が行われた場合は、裁判所の判断が確定するまでの期間一連のプロセスにおいて、旧統一協会から文部科学省等に対して訴えが提起された場合は、その裁判が最終的に確定するまでの期間などに該当する場合はその間議事用紙を公開しないことが全会一致で決定されております。

統一協会に対しましては、昨年10月に解散命令請求を行い現在裁判所において審理が行われるところであり、ご指摘の審議会の議事用紙につきましては審議会の申し合わせ及び取決めに基づいて非公開とさせていただいております。

浜田聡さん
今の答弁だと期間限定と認識をしました。今後ですね公開されるかどうか分かりませんが隠せば隠すほどですねその内容に興味を持たれてしまうことは否めないと思います。

この審議会では「信教の自由」をないがしろにされた議論がなされている可能性も指摘されると思います。

私としては最終的には公開すべきであるとお伝えさせていただきます。

さて旧統一教会 家庭連合に関してはですね、多くの方々特に政治関係者が一斉に距離を置いているところでございますが、私は「信教の自由」を不当に脅かされつつある可能性を考慮すると、政治家は今こそ家庭連合の声に耳をかたる傾けるべきとも考えております。

そこで私も行動に移すことにしました。今月下旬に家庭連合関係者の方々が千葉市内で集会を行う予定とのことでございます。

アンチ統一協会の立場でありながら解散命令問題と拉致監禁問題に強く反対している牧師さんであったり弁護士の方が登壇されるということで、この回私もお招きいただいたので参加予定でございます。

自民党が断絶宣言をした家庭連合の会合に私が参加するわけでございますが、そこでお伺いしたいと思います。

このように家庭連合の会合に国会議員が参加することが不適切なのか否かについてお伺いしたいと思います。

本田文部科学大臣政務官
お答え申し上げます。個々の議員の活動や個別の団体の会合への参加について文部科学省として見解を申し上げる立場にはございません。

浜田聡さん
ありがとうございます。問題ないということだと思います。現在盛山文部科学大臣は過去の旧統一協会との接触において国会で追及されていると認識しておりますが、私は盛山大臣こそが「信教の自由」が重要課題となっている今こそ家庭連合の方々の声に耳を傾け接触を図るべきと申し上げて次の質問に移ります。