1. 冒頭
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日付: 2025年2月28日
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概要: 大統領は政権発足1か月の成果を誇り、閣僚を称賛。経済、外交、国内問題の解決に自信を示し、「多くの良い月と年」を目指すと発言。
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雰囲気: 楽観的で強気。国民の支持(選挙での圧勝)を強調し、「マンデート(国民の負託)」があると主張。
2. ロシア・ウクライナ和平
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経済的側面: 前政権が投じた3500億ドルを回収し、さらに利益を得る計画。欧州は1000億ドルしか拠出しておらず、大統領は不均衡を批判し、欧州にさらなる負担を求める。
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質疑応答: 記者から「ロシアが占領地を保持すれば中国に危険なメッセージを送るのでは」と問われるが、「最善を尽くす」とのみ回答。平和維持軍については「和平が先」と具体策を避ける。
3. 経済と予算削減(DOGEイニシアチブ)
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DOGEとは: イーロン・マスクが率いる「政府効率化チーム」。政府の古いシステムを修復し、無駄と詐欺を削減する目的。目標は1兆ドル(予算の15%)の節約。
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連邦職員削減: 約200万人の連邦職員に「先週何をしたか」メールで報告を求める「パルスチェック」を実施。100万人が応答済み、残りは「存在しないか不正の可能性」とし、解雇を検討。
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例: 架空の人物への給与支払い、死者への支給、複数の仕事を掛け持ちする職員。
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例外: 機密業務従事者は報告免除を認めるが、未応答者は「バブル(解雇候補)」と表現。
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目標時期: 2026年度までに1日40億ドルの節約が必要。マスクは次回メールを計画し、大統領は閣僚に各省での独自削減を指示。
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質疑応答: 「閣僚が削減に反対か」と問われ、大統領とマスクは「全員が賛成」と否定。環境省で65%削減、教育省の州移管も提案。
4. 移民政策(トランプ・ゴールドカード)
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概要: 500万ドルで外国人材や投資家に「ゴールドカード」を発行し、入国と市民権への道を提供。企業が人材確保に使うボーナス的役割も。
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目的: 国債削減。20万枚で1兆ドル、100万枚で5兆ドル、1000万枚で50兆ドル(債務全額返済+15兆ドル余剰)を想定。「売れ行きは好調」と予測。
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対象: 優秀な留学生(例: ハーバード首席卒)、投資家。中国人にも制限なしだが、愛国心と適性を審査。2週間以内に販売開始。
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背景: 前政権のEB-5プログラム(100万ドルでビザ)は不正が多く、現政権で改良。商務省が管理し、投資モデルを設計。
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質疑応答: 企業(例: アップル)が5枚購入し、人材を確保する例を想定。雇用創出義務は課さず、経済効果を期待。
5. 通商政策と関税
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EU: 近日中に25%関税を発表。農産物や車の不均衡を是正。報復されても「我々が金のなる木」と強気。
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中国: 投資を歓迎しつつ、前政権時の搾取を防ぐ。7000億ドル関税収入の実績を誇る。台湾問題は「コメントしない」と回避。
6. その他の重要議題
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国境管理: 違法越境が「50年ぶりの低水準」に。アイスや国境警備隊の支援を称賛。合法移民のみ容認。
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中東: ガザのフェーズ2開始に失望。捕虜の遺体返還を重視し、イスラエルに決断を委ねる。
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アフガニスタン: 前政権の撤退を「最悪」と批判。700億ドル分の装備放棄を問題視し、返還を検討。バグラム基地は中国が占拠。
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選挙改革: 郵便投票を廃止し、紙投票・当日投票・身分証明を主張。「CBSが選挙前にカマラの回答を捏造」と訴訟中。
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公衆衛生: テキサスの麻疹流行(124人感染、2人死亡)を注視。年16回の通常事態と説明。
7. 大統領の姿勢と締め
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閣僚への信頼: 「史上最高の閣僚」と称賛。全員が命令に従うと断言しつつ、反対意見も許容。
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前政権批判: バイデンを「史上最悪の大統領」と非難。移民、インフレ、財政浪費(グリーン政策)を攻撃。
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国民へのメッセージ: 選挙勝利(全激戦州制覇、2800郡対500郡)を強調し、国民の支持を実感。「国を立て直す」と決意。