米報道官「米ウ会談について」FOX NEWS

ホワイトハウス報道官キャロライン・レヴィットは、FOX NEWSのホストであるローラからの質問に対し、トランプ大統領ウクライナのゼレンスキー大統領の会談について語りました。
彼女によると、会談の雰囲気は「非常に緊張していた(incredibly tense)」もので、状況は「急速に悪く、苦々しく(bad and bitter)」なものに変わったと述べています。その原因は、ゼレンスキー大統領がウクライナ戦争の現実を「実際的に(pragmatically)」認めていない姿勢にありました。具体的には、戦争が長年続き、多くのウクライナ人が死んでいるにもかかわらず、彼がその事実やアメリカからの支援に対する感謝を十分に示さなかったことが問題視されました。
キャロラインは、トランプ大統領を「新しいシェリフ(new sheriff in town)」かつ「和平を築くリーダー(peacemaker and chief)」と表現し、彼が戦争を終わらせたいと考えていると強調しました。トランプは、アメリカ国民がこの戦争に「数百億ドル(hundreds of billions of dollars)」を負担することに疲れていると感じており、ゼレンスキーとの交渉で新たなアプローチを取ろうとしていました。
破談に至った鉱物取引
会談の焦点は、ウクライナの経済的繁栄を支え、アメリカの税金を回収する「鉱物取引(mineral deal)」の合意でした。この取引は、経済的な枠組みとして和平への第一歩となるはずでしたが、ゼレンスキーの「無礼で敵対的な態度(rude and antagonistic ways)」により「彼の目の前で吹き飛んでしまった(blew up in his face)」とキャロラインは説明します。ゼレンスキーは、経済的な話ではなく「安全保障の保証(security guarantees)」や「ヨーロッパの意向」を持ち出したため、トランプの意図と食い違ったようです。
トランプ大統領は和平へのコミットメントを維持しているものの、ゼレンスキーが態度を改めるか、交渉に適した姿勢を示さない限り、取引再開の可能性は不透明だとされています。キャロラインは、トランプが「アメリカ国民のために正しいことを譲らない(not going to back down)」と主張し、この取引がアメリカとウクライナ双方に利益をもたらすはずだったと強調しました。
トランプの和平への取り組み
キャロラインは、トランプ大統領が選挙戦中から和平を公約として掲げ、2024年11月5日に当選後、就任前からゼレンスキーとの対話を開始していたことを指摘しました。彼のチームは、過去3年間の前政権下での進展よりも、わずか1か月で「具体的かつ持続的な和平(tangible and lasting peace)」に向けた動きを進めたと主張しています。また、トランプはフランスや英国の指導者とも会談し、戦争終結について話し合っており、国際的な協力を模索していることが明らかになりました。
「罠だった」との批判への反論
一部の声(スーザン・ライスら)から、この会談が「トランプと副大統領JDヴァンスによる意図的な罠(ambush)」であり、ドラマを演出する計画だったとの批判が上がっていることに対し、キャロラインは「それは全く事実ではない(absolutely not true)」と否定しました。彼女によると、トランプは経済合意に「興奮していた(excited)」ものの、ゼレンスキーがカメラの前で副大統領を挑発し、争いを引き起こしたと主張しています。トランプは「カメラが回っていて良かった」と述べ、アメリカや世界の人々がウクライナ側との交渉の難しさを垣間見ることができたと評価したようです。
昼食キャンセルの経緯
会談後、トランプ大統領はゼレンスキーとの昼食をキャンセルしました。キャロラインはこれを「彼がゼレンスキーの昼食を文字通り、比喩的に食べた(ate President Zelensky’s lunch)」と表現しつつ、キャンセルはトランプ自身の決断だったと明かしました。彼は、ゼレンスキーが「和平交渉の準備ができていない(not in a place to negotiate peace)」と判断したため、この措置を取ったとされています。
結論と今後の展望
キャロラインは、トランプが「ジョー・バイデン前政権のやり方」を続けるつもりはなく、「遠く離れた戦争に白紙の小切手を書き続ける(write blank checks)」方針を終わらせると強調しました。和平交渉には双方が妥協し、「少し不満を抱えつつも合意に達する(walk away a little unhappy)」姿勢が必要だとし、ゼレンスキーがそれを受け入れられないことが問題だと指摘しました。今後の動きはトランプ次第ですが、彼のアメリカ国民と和平優先の姿勢は揺るがないと結んでいます。
トランプ大統領はゼレンスキー大統領との会談について:
「彼はやりすぎた。我々は平和を望んでいる。10年間戦争に突入して駆け引きをするつもりはない。」と語った。