「信教の自由」を守るとは? - 福田ますみ氏講演「基本的人権・信教の自由を守る長崎大会」

信教の自由を守るとは? - 福田ますみ氏講演「基本的人権・信教の自由を守る長崎大会」2024年2月23日

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1. 宗教の価値とは?
  • 宗教は「世俗の常識」と異なる視点や価値観を提供するからこそ存在意義がある。もし宗教が一般的な常識と同じであれば、信じる意味がない。
  • 信じる人にとっては「絶対の価値」であり、信じない人には奇妙に映る。このギャップが宗教の本質であり、それが社会における差別や偏見を生む原因でもある。
  • 福田ますみ氏は、後藤徹さん(12年5ヶ月拉致監禁された元信者)の「自分の命より信仰が大事」という言葉に衝撃を受け、信仰心の深さを尊重すべきだと感じた。
A: 宗教の価値は、世俗的な常識を超えた独自の視点や信念を提供し、信者に生きる意味や絶対的な価値を与える点にある。ただし、この違いが一般社会との軋轢を生み、理解されない場合もある。福田氏は、こうした信仰の深さを尊重することこそが宗教の価値を認める第一歩だと示唆している。

2. 信教の自由を守るとは?
  • 信教の自由を守ることは、信仰を持つ人々への偏見や差別をなくすために必要である。特に新興宗教は、一般の人々が「胡散臭い」と感じやすいため、誤解やバッシングを受けやすい。
  • 統一教会への報道や社会的なスティグマ(汚名)は、信仰心という「内心の自由」を踏みにじるものであり、放送法違反に該当する可能性すらあると批判。
  • 信教の自由は、宗教が国の法律の範囲内で活動する限り尊重されるべきで、特別扱いされるべきではないとも強調。
A: 信教の自由を守るとは、個人が自身の信仰を自由に選び、実践する権利を保障し、それに対する不当な偏見や差別を排除すること。特にメディアや社会が信仰心を嘲笑ったり歪曲したりする行為は避けるべきであり、法の下で平等に扱われるべきだ。福田氏は、これが実現しない現状を問題視している。

3. 全国弁連の正体とは?
  • 全国弁連は、1987年5月に設立されたが、その目的は単なる「霊感商法の被害者救済」ではない。実際は、スパイ防止法(国家秘密法)の制定を阻止する政治的・イデオロギー的な動機が背景にある。
  • 当時、全貌という雑誌で「日共系弁護士を総動員」「霊感商法潰しの目的はスパイ防止法潰し」と報じられたことを根拠に、全国弁連が左翼勢力と結びついていると指摘。
  • 家庭連合の信者たちはこの正体を知っているが、一般社会にはほとんど知られていないため、情報ギャップが存在する。
A: 福田氏によれば、全国弁連の正体は、表向きの「被害者救済団体」ではなく、スパイ防止法反対という政治的意図を持つ左翼系の弁護士集団である。設立当初からイデオロギー闘争の一環として旧統一教会を標的にし、そのイメージを悪化させる活動を行ってきたとされている。

4. 全国弁連の活動とは?
  • 1980年代後半から、メディア(TBS報道特集朝日ジャーナルなど)と連携し、霊感商法を社会問題として人工的に作り上げた。設立前からキャンペーンを始め、被害者を「発掘」する形で活動を拡大。
  • 30年以上にわたり、旧統一教会を「悪の組織」として社会に印象づけるプロパガンダを地道に行い、スティグマを植え付けた。
  • 拉致監禁にも深く関与。例えば、強制脱会させた元信者を裁判の原告に仕立て、家庭連合への批判を積み上げ、解散命令を視野に入れた戦略を取った。
A: 全国弁連は、霊感商法を強調することで旧統一教会の社会的イメージを悪化させ、それを政治的目標(スパイ防止法阻止)に利用してきた。また、拉致監禁を通じて元信者を動員し、法廷での証言を積み上げる戦略を長期的に展開。これが現在の家庭連合へのバッシングの土壌を作った。

5. 家庭連合信者への拉致監禁とは?
  • 後藤さんのような信者が12年5ヶ月監禁された事例や、1990年代初頭から宮村孝氏(強制脱会屋)が関与したケースが挙げられる。
  • 拉致監禁された元信者の証言が、家庭連合への訴訟(22件の判決、231名中128名が強制脱会者)に利用され、解散命令請求の根拠とされた。これは不条理だと批判。
  • 全国弁連がこの拉致監禁に関与し、信者を強制的に脱会させ、教団批判の材料にしている。
A: 拉致監禁とは、信者を物理的に拘束し、信仰を捨てさせる行為であり、家庭連合の場合は全国弁連や脱会屋が関与。こうした元信者の証言が裁判で悪用され、教団の「悪質性」を証明する材料とされているが、福田氏はこれを理不尽とし、本質的な問題として強調している。

6. 信者に向けてのメッセージ
  • デモンストレーションを行い、「信教の自由を守れ」「拉致監禁反対」といった普遍的テーマを掲げて声を上げるべき。
  • 反統一の本の内容が歪曲されており、それに反論し、一般の人に説明する努力が必要。聞く耳を持つ人には丁寧に説明すべき。
  • 迫害されても「愛しすぎ」「反省しすぎ」ではダメ。正当な反論と抗議をすべきで、本部が主体的に動くべき。
A: 福田氏は、信者に受け身の姿勢を改め、社会に積極的に訴えることを求めている。デモや説明を通じて誤解を解き、不当な攻撃に立ち向かうべきだと強調。特に、本部のリーダーシップと信者自身の声が重要だとしている。
Award of Merit:
Fabricating Victims: The Fraudulent Attack Against the Unification Church in Japan; The Journal of CESNUR (the Center for Studies on New Religions); Masumi Fukuda