共産主義の脅威と日本の使命 - 梶栗正義 国際勝共連合会長「創立55周年記念講演」

2024年6月15 日、国際勝共連合創立55周年記大会における、梶栗正義 国際勝共連合会長「記念講演」

共産主義の脅威と日本の使命」 : 記念講演から見る世界危機と愛国運動の復活

 

講演で、共産主義を「神と人類の敵」と位置づけ、その脅威を強調。ウクライナ戦争から国連安保理の機能不全、国際社会の分裂、抑止力の失敗を教訓とし、自国防衛の必要性を主張。

米中対立では、中国の経済台頭と習近平の野望、アメリカの内部分裂と政策転換を分析し、ワシントンタイムズを保守の希望と評価。

東アジアでは、台湾海峡危機で中国の統一意図、朝鮮半島北朝鮮の核開発を警告し、日米韓連携強化を訴え。

日本国内では、共産党の伝統破壊と文化的浸透を批判し、愛国運動復活を提唱。

共産主義が世界と日本の秩序を壊す背後要因と断じ、国民覚醒と団結を求める決意で締めくくった。

 
1. ウクライナ戦争からの教訓
(1) 国連安保理の機能不全
  • 状況: 2022年2月24日、ロシアがウクライナへの「特別軍事作戦」を開始。国連安保理開催中にも関わらず阻止できず。
  • 具体例: ロシア国連大使は「侵略ではなく国内問題の延長」と主張し、他国が抗議するも国際司法(ハーグ国際司法裁判所)は拘束力を持たなかった。
  • 教訓: 国連への過信が露呈し、機能不全が世界不安定化の要因に。
(2) 国際社会の分裂
  • 状況: ロシアの行動に対し、グローバルサウス(新興国)が明確な立場を取らず、世界が分裂。
  • 背景: 冷戦後のアメリカ一極支配が揺らぎ、BRICSや中国・ロシアが台頭。グローバルサウスが欧米依存から脱却。
  • 教訓: 二極化した世界秩序の中で統一対応が困難に。
(3) 抑止力の失敗と国防意識
  • 合意の無力化: ミンスク合意やブダペスト覚書(ウクライナの核放棄と安全保障)が機能せず。
  • 米・NATOの対応: バイデン大統領とNATOが軍事介入を否定し、プーチンが侵攻を決行。
  • ゼレンスキーの影響: 「自国を自ら守る」決意が国際支援を獲得。
  • 日本への教訓: 集団的自衛権と地域安全保障を強化し、自国防衛の意識が必要。

2. 米中対立の本質
(1) 中国の台頭と野望
  • 経緯: 改革開放、WTO加盟(2001年)、2008年リーマンショック後の復興で経済大国化。北京五輪で国際的地位を確立。
  • 習近平政権: 2023年3月、3期目開始。共産党一党独裁を「中国式民主主義」と正当化。
  • 脅威認識: ピルズベリー博士の『チャイナ2049』(2015年)で、米国の関与政策が失敗と指摘。
(2) アメリカの政策転換
  • 転換点: 2016年トランプ政権以降、中国を「世界秩序への挑戦者」と再定義。
  • ポンペオ演説: 2020年ニクソン記念図書館で、「中国共産党が世界を変える」と警告。
  • 内部分裂: 文化的マルクス主義が伝統的価値観を侵食し、アメリカの団結を弱体化。
(3) ワシントンタイムズの役割

3. 東アジアの危機
  • 中国の意図: 習近平が台湾統一を「核心的利益」とし、2024年1月の台湾総選挙で親中政権を狙う。失敗なら武力行使も。
  • 教訓: ウクライナの例から、抑止力(日米の明確な意思表示)が不可欠。安倍元首相の「台湾有事は日本有事」を引用。
(2) 朝鮮半島危機
  • 北朝鮮の動向: 2019年米朝会談決裂後、2021年に多目標弾頭技術を追求、2022年に核先制攻撃を法令化。
  • 米韓同盟強化: 2023年4月ワシントン宣言で、インド太平洋全体の安全保障に拡大。核抑止グループ創設。
  • 日韓協力: 尹錫悦大統領がシャトル外交を復活させ、日米韓連携が機能。

4. 日本国内の共産主義の脅威
(1) 共産主義の浸透
  • 日本共産党: 2022年に創設100周年。勢力減少も革命信念は強く、伝統や家庭を否定。
  • 文化への影響: 犯罪を「環境のせい」とする思想が浸透し、霞が関や永田町にも影響拡大。
(2) 愛国運動の必要性
  • 危機: 共産主義が秩序と文化を破壊し、日本を弱体化。
  • 呼びかけ: 国民を覚醒させ、伝統を守る愛国運動を復活させるべき。

結論
  • テーマ: 国際勝共連合創立55周年を記念し、共産主義を「神と人類の敵」と定義。その脅威(ウクライナ、米中、東アジア、日本)が世界と日本の危機を招いている。
  • 行動: 自国を守る決意と日米韓同盟の強化で共産主義を克服し、国民覚醒を促す。
  • 締めくくり: 国際勝共連合が日本と世界の恩人として歴史に残るよう、先人の教えを広め、団結を呼びかける。

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