「国難突破!勝共決起大会2024」国際勝共連合 梶栗正義会長 記念講演

国際勝共連合は、令和6年7月13日に「国難突破!勝共決起大会2024」を開催。国際勝共連合の梶栗正義会長による記念講演。

国際勝共連合勝共運動の使命を掲げ、共産主義の脅威に立ち向かう決意を訴えた。アメリカの分断は文化マルクス主義(クリティカルレースセオリー、1619プロジェクト)に起因し、「アメリカ版文化大革命」と批判。

日本では「LGBT理解増進法」や中国・ロシア連携が危機と指摘。ムン・ソンミョン総裁の米国活動(ワシントン・タイムズ創設)や日本でのスパイ防止法運動を振り返り、歴史的教訓を強調。

未来像として、日米軸のアジア太平洋平和と家庭基盤の愛国運動を提示。

共産主義克服を国難突破の鍵とし、日本がグローバルサウスと西洋を結ぶ役割を担うビジョンを示した。信仰と愛国心で世界に誇れる国家を目指す呼びかけで締めくくった。

1. 目的
  • 目的: 日本を愛する人々が集まり、「勝共運動」を通じて共産主義の脅威に立ち向かい、国難を突破する決意を確認することを目的に掲げる。
  • 背景: 昨年(2023年)の国際勝共連合創設55周年記念を振り返り、来賓の減少(例: 増渕氏が「5年前は国会議員50人がいたのに、今は私1人」と嘆く)を紹介しつつ、全国の仲間が愛国心で活動を続けてきた成果を強調。
2. 国難の定義と内外の危機

www.jimin.jp

  • 外観:
    • 国際政治学者イアン・ブレマー氏の「2024年重大リスク」から、アメリカの分断(「米国の敵は米国」)と「ならず者国家(中国やロシア)」の問題を引用。安全保障環境の急変が日本にも影響。
3. アメリカの分断と文化マルクス主義
4. 日本への影響と危機
  • 文化共産主義の忍び寄り:
    • LGBT理解増進法」(2023年成立)が例。東京五輪の「多様性と調和」を背景に議論されたが、自民党内の反対で一旦見送られた後、新井秘書官の差別発言や国際圧力(広島サミット、アメリカ大使発言)で急進展。
    • 国民的議論が不十分なまま進む状況を「文化共産主義の波」と批判。
  • 外からの脅威:
    • 中国の台頭とロシアとの連携(例: 2022年中露首脳会談での「制限なき協力」、2023年モスクワ会談での「史上最高の関係」)。
    • 習近平氏の「100年に一度の大変動」(アメリカ一極支配の終焉)が進行中。ウクライナ戦争での中国のロシア支援(NATO指摘: 軍事機械の70%が中国製)を非難。
5. 勝共運動と国際勝共連合の歴史
6. 今後のビジョンと決意
  • 国家像:
    • 日本が日米関係を軸に、アジア太平洋で自由と民主主義を推進。正応と非正応(グローバルサウス)を結び、平和文明を地球全体に広げる使命を強調。
    • 安倍元総理の「自由で開かれたインド太平洋構想」やTPPなどの実績を称賛。

www.cnn.co.jp

  • 家庭の重要性:
    • ムン総裁とハン総裁が提唱する「太平洋文明圏時代」。家庭を「愛の学校」「道徳の訓練場」とし、愛国運動の基盤に。
  • 共産主義の克服:
7. 結論と呼びかけ
  • 決意: 「勝共運動は、内外の共産主義を克服する救国愛国運動」と定義し、日本を守る決意を参加者に求める。
  • 締め: 歴史と信仰に基づく令和の国家ビジョンで、日本が世界から愛される国になることを目指すと締めくくる。

youtu.be

 
1. クリティカルレースセオリー(CRT: Critical Race Theory)の問題点
  • 定義と主張: 白人が生まれながらに特権を持ち、人種差別の元凶(レイシスト)とされる理論。制度や文化に内在する構造的差別を強調。
  • 演説での批判:
    • 伝統否定: 白人中心の歴史や価値観を全否定し、アメリカの建国精神や統治システムを攻撃。過激な反差別が社会対立を煽るとされる。
    • 分断促進: 白人と非白人を二項対立に置き、人種間の和解や統合を困難に。ポリティカル・コレクトネスやキャンセルカルチャーを助長し、言論の自由を抑圧。
    • 共産主義的性質: 資本主義社会の基盤を「差別構造」とみなし、革命的変革を求める点で、マルクス主義の影響を指摘。

2. 1619プロジェクトの問題点
  • 定義と主張: アメリカの建国を1776年の独立宣言ではなく、1619年(奴隷が初めて連行された年)と再定義。歴史を黒人迫害の連続と捉える教育プロジェクト。
  • 演説での批判:
    • 歴史修正: 伝統的建国叙事を否定し、アメリカを「奴隷制国家」として再構築。独立や自由の価値を貶めると非難。
    • 分断の助長: 白人と黒人の対立を強調し、国民的アイデンティティを危機に陥れる「歴史修正運動」と位置づけ。公教育での推進がさらなる分極化を招く。
    • 共産主義的意図: 既存の価値観や歴史を根底から覆す手法が、文化大革命に類似。アメリカの伝統的精神を弱体化させると警告。

  • 定義と主張: ドイツの社会問題研究所を拠点に、マルクス主義を文化領域に適用(ホルクハイマー、アドルノ、マルクーゼ等)。西側での暴力革命が困難なため、精神・文化革命を提唱。
  • 演説での批判:

共通する問題点
  • 伝統と秩序の否定: 三者とも、アメリカや西側の歴史・文化・宗教的価値を根底から覆し、既存の社会システムを破壊する意図を持つとされる。
  • 分断の助長: 人種・階級・イデオロギーの対立を煽り、国民の団結を損なう。共産主義的手法で社会を不安定化。
  • 共産主義との結びつき: マルクス主義の変形として、資本主義や自由民主主義を敵視し、革命的変革を目論むと批判。
これらを「アメリカ版文化大革命」と呼び、日本にも波及する脅威と警告。勝共運動は、これらに対抗し、伝統と自由を守る使命を強調している。