「鈴木エイト敗訴」後藤徹 vs 鈴木エイト裁判 地裁判決報告会 令和7.1.31

令和7.1.31 後藤徹 vs 鈴木エイト裁判 地裁判決報告会

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後藤徹氏が鈴木エトを名誉毀損で訴えた裁判の一審勝利を報告。後藤氏は12年5か月拉致監禁され、2015年に違法認定。鈴木が「引きこもり」と否定した発言(5件中2件)が名誉毀損と認められ、11万円賠償命令。残り3件は否認、双方控訴予定。後藤は体験記『死闘』を2月10日出版予定、自由剥奪の深刻さを訴える。徳永弁護士は「保護説得」否定と全国弁連批判を強調、中山弁護士は戦略的勝利とスラップ訴訟否定を指摘。質疑で名誉毀損ポイント、撲滅策、対抗弁護団提案、「拷問」訴え、パネル展戦略、スラップ影響を議論。短期目標は控訴審勝利と認知拡大、長期目標は解散命令棄却と人権回復。文科省証拠偽造やメディア偏向と連動し、言論空間変革の契機と位置づけた。4300人以上の被害者救済と社会的転換を目指す決意を共有。

裁判の詳細
  • 訴訟の経緯:
    • 後藤さんは、統一教会(家庭連合)信者として拉致監禁され、12年5か月監禁された。その後、2015年に東京高裁で監禁が違法と認定された(賠償金2200万円)。
    • 鈴木エト氏は、ブログ(2013年、2015年)、テレビ出演(2022年)、シンポジウム(2023年)、X投稿で、後藤さんを「拉致監禁被害者ではなく単なる引きこもり」と主張。これに対し、後藤さんが名誉毀損で提訴。
  • 判決内容:
    • 対象発言は5件。うち2件(2022年のテレビ発言とXでの「引きこもり」発言)が名誉毀損と認定され、鈴木氏に11万円(慰謝料10万円+弁護士費用1万円)の支払いが命じられた。
    • 残り3件(2013年のブログ、シンポジウムでの「どうでもいい」発言、Xでの教団批判)は名誉毀損と認められず。
    • 裁判所は、「引きこもり」との表現が後藤さんの社会的評価を低下させ、真実性・相当性がないと判断。過去の監禁判決を前提に、被害者性を否定する発言が不法行為と認定された。
  • 控訴予定:
    • 原告側は未認定の3件を争うため、被告側も敗訴部分を不服として、双方が控訴予定。高等裁判所での審理は半年~1年程度(2025年7~9月頃の判決見込み)。

報告会の主要発言
  1. 後藤徹さんのコメント:
    • 「皆様の支援で一審勝利できたが、4300人の拉致監禁被害者の痛みは続く。自由を奪う人権侵害の認知を広め、再発防止を目指したい」と決意。
    • 自身の体験記『死闘』を2025年2月10日(拉致監禁からの解放日にちなむ)に出版予定。12年5か月の監禁と7年の裁判闘争を詳細に記し、社会的訴えを強化。
  2. 徳永弁護士の解説:
    • 戦略: 「引きこもり」が文脈上、後藤さんを嘘つきと貶める意図を持つと主張。裁判所を説得し、名誉毀損を認めさせた。
    • 意義: 全国弁連全国霊感商法対策弁護士連絡会)や鈴木氏の「保護説得」論を否定し、拉致監禁が犯罪であると再確認。メディアや左翼勢力の偽善を暴く転換点と位置づけた。
    • 課題: 保守側に労働組合のような弁護団形成のノウハウや資金力がない点を指摘。教団への献金問題も絡む中、勝利を積み重ねる必要性を強調。
  3. 中山弁護士の補足:
    • 判決は「玉虫色」(曖昧)だが、徳永氏の「大きな絵を描く戦略」で勝利。スラップ訴訟でないことが証明され、正当な人権闘争と位置づけた。
    • SNS名誉毀損の相場(1件5万円)を説明し、金額より事実認定の重要性を強調。

質疑応答の詳細
  1. 名誉毀損認定のポイント(参加者質問):
    • 徳永氏: 「引きこもり」が単なる侮辱でなく、文脈上、後藤さんを「嘘つき」「ペテン師」と貶め、社会的評価を低下させると認定された。日本語の通常の読み方を根拠に裁判所を説得。
    • 中山氏: 徳永氏の「A:後藤は自ら引きこもり、B:被害者と訴える」を統合した戦略が成功要因。
  2. 拉致監禁撲滅の今後(参加者質問):
    • 徳永氏: 若い世代に真実を伝え、人権回復の出発点とする。鈴木氏や全国弁連の誤りをSNSで拡散し、メディアの信用失墜を訴える。
    • 中山氏: 鈴木氏の「1mmも負ける気しない」が覆された事実を広め、正しい民主主義社会を目指す。
  3. 対抗弁護士連絡会の提案(参加者質問):
    • 徳永氏: 全国弁連が左翼組合の支援と資金力で強い理由を説明。保守側には同様の基盤がないが、勝利を重ねて勢力を広げる必要性を支持。
  4. 「拷問」訴えの提案(参加者提案):
    • 参加者: 「拉致監禁拷問強制改宗」と訴え、社会的インパクトを高めるべき。
    • 徳永氏: 法的問題はなく、ジャーナリスティックな観点で有効と肯定。
  5. 「保護説得」の否定(参加者質問):
    • 徳永氏: 判決は拉致監禁を犯罪と認定し、「保護説得」などの言い換えを否定する土俵を提供。
    • 中山氏: 「引きこもり」がダメなら「保護説得」も同様に社会的評価を低下させると解釈。
  6. パネル展の訴えポイント(参加者質問):
    • 後藤さん: 自由の完全剥奪(場所も分からず6年後に判明)と信仰の破壊が拉致監禁の本質。人権侵害の深刻さを訴えるべき。
  7. スラップ訴訟への影響世界日報質問):
    • 徳永氏: 勝利がスラップ訴訟でない証明。相手の手口を暴露する論理を世に示す。
    • 中山氏: 勝ち目のない訴訟がスラップの要件だが、勝利したことで不当性が否定された。

今後の展望と意義
  • 短期目標: 控訴審で残り3件の名誉毀損認定を目指す。出版やパネル展で拉致監禁の認知を拡大。
  • 長期目標: 全国弁連やメディアの影響力を削ぎ、家庭連合への解散命令請求を棄却に導く。人権侵害の撲滅と真の民主主義社会構築。
  • 社会的影響: 文科省の証拠偽造問題やメディアの偏向報道への批判と連動し、日本社会の言論空間を変革する契機と位置づけられた。