困難に打ち克つ信念の軌跡 - 久保木修己氏が語る勝共運動と宗教の時代への展望

雑誌『致知』1990年12月号
久保木修己氏は中国生まれ、九死に一生を得た経験から勝共連合を創設。非暴力・理論戦で共産主義に対抗し、宗教的信念で困難を乗り越えた。このインタビューは半生と勝共運動の意義を振り返る内容となっている。
1. 困難を乗り越えた半生
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宗教への傾倒: こうした体験から「人間の運命の無常さ」や「何か天に用いられているのではないか」という思いが芽生え、宗教的な道を志すようになった。
2. 勝共運動の開始と信念
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理論戦の重視: 街頭や大学キャンパスで共産主義の矛盾を訴え、暴力ではなく言論で戦った。訓練所で4日~40日の理論学習を行い、徹底的に思想を鍛えた。
3. 共産主義の終焉と未来への展望
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宗教の時代へ: 1992年以降は「心の問題」や「宗教の時代」が到来すると予測。世界平和連合を設立し、国家や人類のために尽くしながらそれを忘れる「為に生きて忘れる心」を重視。
4. 影響を受けた三人の師
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庭野日敬: 高校時代に人生の悩みを救われ、宗教的基盤を得た。
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笹川良一: 廃品回収時代に支援を受け、処世術や決断力を学んだ。
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文鮮明: 世界基督教統一神霊協会で神の世界を科学的に理解し、現在の活動の礎を築いた。
5. 困難への対処法と精神
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「有り難い訓練」: どんな困難も天からの試練と捉え、乗り越えることで人生が豊かになると考える。
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運動の成果: 初期の冷たい視線やデマにも屈せず、現在は750万人の支持を得るまでに成長。
困難を力に変えて:共産主義を超えた平和への道
久保木氏は、共産主義に対抗するだけでなく、食糧問題や平和への貢献を目指し、宗教的な精神を基盤に活動を展開してきた。その人生は、困難を「有り難い訓練」と受け止め、信念で乗り越えた軌跡であり、1992年以降の「宗教の時代」を見据えた展望を示している。