解散命令で明るみに出た拉致監禁の実態
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への解散命令請求が2023年に提起され、家庭連合信者への拉致監禁問題が再び浮上した。信者4300人以上が被害に遭い、その多くは親族が「子供を救う」と信じて実行したものだ。しかし、その裏には共産主義的暴力革命思想に影響を受けた脱会屋、全国霊感商法対策弁護士連絡会(霊感弁連)、偏向報道を続けるオールドメディアによる「犯罪ビジネス」が絡んでいる。家庭連合信者の父兄がこの構造に騙され、自ら拉致監禁に加担した事実は、社会に深刻な負の連鎖をもたらした。
家庭連合信者父兄が拉致監禁に手を染めた背景
家庭連合信者の親族、特に父兄が拉致監禁に手を染めた背景には、子供を「カルトから救う」という強い動機がある。しかし、この感情を利用した脱会屋が暗躍する。脱会屋は信者の脱会を強制的に促す「説得」を専門とし、高額報酬を得るビジネスを展開してきた。米本和広氏のブログ「火の粉を払え」や被害者証言によれば、拉致監禁は計画的で、親族に「これが唯一の救済策」と信じ込ませる洗脳が行われる。「巨悪を暴力で排除する」という共産主義的暴力革命思想が、こうした行為を正当化する心理的基盤となり、父兄が犯罪に手を染める障壁を下げた。
共産主義暴力革命思想との結びつき
拉致監禁の根底には、共産主義が掲げる「暴力による革命」の論理が潜む。家庭連合を「社会の敵」と決めつけ、暴力による排除を正当化する姿勢が顕著だ。脱会屋や霊感弁連は、信者を拉致監禁することで「正義」を果たしていると主張するが、それは犯罪行為に他ならない。山上徹也が安倍晋三元首相暗殺に至った動機にも、この思想の影響が指摘される。「復讐は自分でやってこそ意味がある」と米本氏に綴った手紙から、暴力による解決を是とする価値観が彼を極端な行動に駆り立てた可能性がある。家庭連合信者の父兄も同様に、偽の正義に操られ、拉致監禁を実行した。
なぜ家庭連合?
家庭連合が標的となった理由は、その反共産主義的立場と、関連団体である国際勝共連合が推進したスパイ防止法運動にある。霊感弁連は、全員が共産党系または社会党系の弁護士で構成され、設立目的がスパイ防止法阻止という明確な政治的イデオロギーに基づく。家庭連合は反共産主義を掲げ、勝共連合を通じて1980年代からスパイ防止法制定を強力に推進してきた。これに対し、共産党や社会党に近い勢力は、法案成立を阻止するため、家庭連合を「カルト」とレッテル貼りし、社会的信用を失墜させる戦略を取った。霊感弁連の活動は、被害者救済を装いつつ、実際は家庭連合を潰す政治的目的が優先される。安倍首相暗殺事件では、家庭連合がスケープゴートにされ、左翼勢力やメディアが事件を政治利用した側面も見逃せない。山上の個人的恨みが利用され、反共勢力への攻撃材料として家庭連合が祭り上げられたのだ。
被害者4300人以上の悲劇
拉致監禁の被害者は4300人を超え、その実態は凄惨である。10年以上の監禁、性的暴行、自殺、PTSD——「全国拉致監禁・強制改宗被害者の会」が公表する事例には、マンション6階からの飛び降りや脱会説得者によるレイプが含まれる。こうした悲劇は、脱会屋が親族に「信仰を捨てさせれば救われる」と吹き込み、監禁を正当化した結果だ。被害者数は未報告ケースを含めればさらに増える可能性が高く、問題の根深さが浮き彫りとなる。
脱会屋と霊感弁連の「犯罪ビジネス」
脱会屋と霊感弁連の連携は、拉致監禁を「犯罪ビジネス」として成り立たせる核心だ。脱会屋は監禁と強制脱会を行い、成功報酬として親族から高額な金銭を受け取る。霊感弁連は脱会後に献金返還訴訟を起こさせ、弁護士費用や示談金で利益を得る仕組みを構築した。米本氏の著書『我らの不快な隣人』では、拉致監禁が組織的に行われ、信者に深刻な精神的ダメージを与えた事例が詳細に記される。このビジネスは信仰の自由を奪い、親族間の信頼を破壊し、社会に深い傷を残す。
偏向オールドメディアの黙殺と加担
オールドメディア、特に読売新聞や「ミヤネ屋」は、拉致監禁問題を意図的に黙殺してきた。山上が米本氏に送った手紙が報じられた際、統一教会への恨みだけが強調され、拉致監禁の背景は無視された。霊感弁連の紀藤正樹弁護士や鈴木エイトが英雄視される一方、彼らの関与が疑われる犯罪行為は検証されない。鈴木の名誉毀損敗訴すら報じない姿勢は、偏向報道の極みだ。メディアが情報を隠すことで、「犯罪ビジネス」が社会に認知されず、被害が拡大する負の連鎖が続いている。安倍暗殺を政治利用する報道も、この流れの一環と言える。
元祖山上としての家庭連合信者父兄
山上徹也が家庭連合への恨みから暗殺に至った事件は衝撃的だが、その先駆けとも言えるのが拉致監禁を実行した家庭連合信者の父兄たちだ。彼らは脱会屋や霊感弁連に操られ、子供を「救う」と信じて暴力に手を染めた。父兄も山上のように偽善的正義に騙された被害者であり加害者でもある。共産主義的暴力革命思想に根ざす点で、山上と父兄の行動は奇妙な相似性を示す。家庭連合が反共勢力としてスケープゴートにされた歴史的背景が、ここでも重なる。
負の連鎖を断ち切る必要性
拉致監禁という「犯罪ビジネス」がもたらした被害は、4300人以上の信者を超え、社会全体に及ぶ。信仰の自由を奪い、家族を分断し、民主主義を揺るがすこの行為は、脱会屋、霊感弁連、オールドメディアの共犯関係に支えられてきた。