つきしろキリスト教会 砂川竜一牧師: 「信仰は違っても、純粋な心で神を求める姿は同じ。そこに神の臨在を感じた」- 祝福結婚式「純粋な愛と信仰の結びつき」

つきしろキリスト教会 砂川竜一牧師: 「信仰は違っても、純粋な心で神を求める姿は同じ。そこに神の臨在を感じた」- 祝福結婚式「純粋な愛と信仰の結びつき」
沖縄県南城市のつきしろキリスト教会で牧師を務める砂川竜一氏は、2025年4月に韓国で開催された旧統一協会(家庭連合)の合同結婚式と宗教統合会議に参加し、信仰の違いを超えた学びと神への讃美をテーマに、驚きと感動に満ちた体験を共有した。

合同結婚式:新たな視点での発見
砂川牧師は、ソウルから1時間半離れた統一協会のスタジアムで開催された合同結婚式に参加。早朝4時に起床し、長時間の移動を経て会場に到着した。そこで予想外の光景に遭遇した。アメリカから200名以上のキリスト教徒や牧師が参加し、トランプ政権で知られるポーラ・ホワイト牧師や共和党の元議長がスピーチを行っていたのだ。この国際的な集まりに、砂川牧師は「信仰の壁を超えた一体感」を感じ、驚きを隠せなかった。
合同結婚式の形式も、牧師の先入観を覆すものだった。参加者は即日結婚するのではなく、3ヶ月前のマッチングを経て、互いに同意し、キャンセルの機会も与えられる。砂川牧師は、恋愛結婚の離婚率が4割に対し、お見合い結婚は1割、さらに信仰に基づく結婚は1割未満というデータに注目。「少子高齢化や未婚率の上昇が課題となる現代で、この制度は合理的かもしれない」と語り、経済的メリットや家庭形成の意義を強調した。カップルたちがダンスを踊り、男性が膝をついてプロポーズするシーンでは、「純粋な愛と信仰の結びつき」に感動し、涙を流したという。
宗教統合会議:複雑な霊的交錯
午後には、宗教統合をテーマにした会議(UPF)に参加。キリスト教イスラム教、そして統一協会の価値観が交錯する中、砂川牧師は「イエスを讃える空気」と「異なる信仰への忖度」が混在する複雑な雰囲気を感じ取った。特に、アフリカ出身の「予言者」と呼ばれる人物が、400万人の信者を背景に強い影響力を発揮していたことに驚きつつ、信仰に基づかないその存在に一抹の不安も抱いた。
しかし、統一協会キリスト教の子どもたちが神を讃える歌を歌い、涙ながらに信仰を表現する姿に、牧師は再び心を動かされた。「信仰は違っても、純粋な心で神を求める姿は同じ。そこに神の臨在を感じた」と振り返る。この瞬間、砂川牧師は「違いを認め合い、迫害のない社会を築く」ことの大切さを改めて実感した。
砂川牧師のメッセージ:学びと希望
砂川牧師は、統一協会を批判的に見るだけでなく、「彼らから学ぶべき点が多い」と強調する。合同結婚式の構造は、結婚率低下や孤独な生活への一つの回答となり得る。また、信仰の違いを超えて集まった人々の姿は、「神を中心とした平和な社会」を築く可能性を示していると語る。
同時に、牧師は統一協会が「本来のキリスト教会の姿に戻る」ことを願い、自身も含めたキリスト教徒が謙虚に学ぶ姿勢を持つべきだと訴える。疲労の中でも神への愛と視聴者への感謝を忘れず、「生きていたらまた会いましょう。もしもの時は雲の上で!」とユーモアを交えて締めくくったその言葉には、深い信仰と人間味が宿っていた。
結び:驚きと感動の先に
砂川竜一牧師の韓国での体験は、信仰の違いを超えた学びと神への讃美がもたらす驚きと感動に満ちていた。つきしろキリスト教会の牧師として、地域社会での貧困支援や里親活動にも取り組む彼の視点は、現代社会における信仰と共生のあり方を考えるヒントを与えてくれる。異なる価値観が交錯する中で、純粋な心と神への信頼が新たな希望を生む—砂川牧師のメッセージは、私たちにそう教えてくれる。