レビット報道官: トランプ大統領、ホワイトハウス信仰局でイースターを盛大に祝う

レビット報道官: トランプ大統領ホワイトハウス信仰局でイースターを盛大に祝う
2025年4月15日、ホワイトハウス報道官レヴィットは、トランプ大統領が選挙戦中の公約を果たし、ホワイトハウスに信仰局を設置したと発表した。この局は、キリスト教の重要行事であるイースター(復活祭)を中心とした聖週(Holy Week)を祝う一週間のイベントを企画し、2025年4月20日イースターサンデーに備えている。この取り組みは、トランプ大統領が全国のキリスト教徒コミュニティへの約束を具現化するもので、信仰重視の姿勢を明確に打ち出している。

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イースターは、キリスト教における最重要祝日の一つで、イエス・キリストの復活を記念する。福音書によれば、イエスは十字架にかけられて死に、3日目に復活した。この出来事は、キリスト教徒にとって罪からの救済と永遠の命の象徴だ。イースターは、春分後の最初の満月の次の日曜日(復活の主日)に祝われ、2025年は4月20日となる。聖週はイースター前の1週間を指し、棕櫚の主日(イエスエルサレム入城)、聖木曜日(最後の晩餐)、聖金曜日(十字架の死)、聖土曜日(墓での休息)を経てイースターに至る。イースターエッグやウサギは、古代の春の祭りに由来する豊穣と再生のシンボルとして現代の祝賀に取り入れられている。

聖週の祝賀イベント
ホワイトハウス信仰局は、聖週を祈りと礼拝の特別な時期と位置づけ、多彩なイベントを企画している。
  • 聖週の宣言: 4月13日の棕櫚の主日に、トランプ大統領は聖週の意義を強調する宣言を発した。イエスの受難と復活を記念し、信仰の自由と命の尊厳を守る政権の決意を再確認する内容だ。
  • 大統領ビデオメッセージ: 4月14日に公開予定のビデオメッセージでは、大統領が聖週の重要性を国民に伝え、キリスト教の価値観を称える。
  • イースター前の夕食会: 4月16日夜の夕食会では、海兵隊バンドによる賛美歌、クリスチャンオペラ歌手チャールズ・ビリングスリーのパフォーマンス、大統領の祈りとスピーチが予定されている。信仰指導者やホワイトハウス関係者が集まり、聖週の厳粛な雰囲気を共有する。
  • スタッフ向けイースター礼拝: 4月17日(聖木曜日)にホワイトハウス内で開催されるスタッフ向け礼拝には、フランクリン・グラハム牧師、グレッグ・ローリー牧師、ジェンテゼン・フランクリン牧師らが参加。祈り、聖書の朗読、聖餐式が行われ、信仰局のジェニファー・コーン局長はこれを「復活祭への特別な祈りの時」と表現した。
これらのイベントは、トランプ政権がキリスト教の伝統を重んじ、国民と信仰の絆を深める意図を反映している。レヴィット報道官は、これが「前政権との明確な対比」をなすと強調。2024年にバイデン政権がイースターサンデーを「トランスジェンダー可視化の日」と宣言したことへの批判を暗に示した。
聖週の締めくくりとして、4月21日にホワイトハウス南庭で第147回イースターエッグロールが開催される。1878年ラザフォード・B・ヘイズ大統領が始めたこの伝統は、家族連れが集まる春の風物詩だ。トランプ大統領とメラニア・トランプ夫人は、「この楽しい伝統を継続し、参加者に忘れられない体験を提供する」と表明。イベントには、エッグレース、アートやクラフト、ライブエンターテインメント、ストーリーテリングが含まれる。チケットは無料で、3月4日から10日のオンライン抽選で配布。13歳以下の子供連れ家族が対象で、約3万個の手染め卵が使用される。
しかし、今回のイベントでは民間企業からのスポンサーシップが物議を醸している。7万5000ドル(約1125万円)から20万ドル(約3000万円)の協賛金で、企業はロゴ掲示やブランチ招待などの特典を得る。倫理専門家は「公的行事の商業化」を懸念するが、ホワイトハウスは資金が非営利のホワイトハウス歴史協会に寄付され、伝統継続に必要だと主張する。
信仰局の役割
ホワイトハウス信仰局は、ジェニファー・コーン局長とポーラ・ホワイト・ケイン上級顧問が率いる新組織。信仰団体や地域組織と協力し、家族強化、自立促進、宗教的自由保護を目指す。トランプ大統領は選挙戦で「学校、軍、職場、病院、政府でのキリスト教信仰の保護」を約束し、この局はその第一歩だ。聖週イベントは、キリスト教コミュニティとの関係を重視する政権の姿勢を示す。大統領はTruth Socialで「彼は復活した!」と投稿し、信仰を強調。支持者からは宗教的価値観の擁護が歓迎されている。
前バイデン政権との対比
トランプ政権のイースターへの取り組みは、バイデン前政権との比較で議論を呼ぶ。2024年3月31日、バイデン政権はイースターサンデーと同日に「トランスジェンダー可視化の日」を宣言し、キリスト教徒の反発を招いた。レヴィット報道官はこれを「キリスト教への攻撃」と非難し、謝罪を要求。トランプ政権は、聖週をキリスト教伝統に焦点を当てて祝うことで、保守層に訴求している。
信仰と伝統の復活
トランプ大統領は、ホワイトハウス信仰局を通じてイースターと聖週を厳粛かつ盛大に祝い、キリスト教徒への約束を果たした。聖週の宣言、ビデオメッセージ、夕食会、スタッフ礼拝、イースターエッグロールは、信仰と伝統を重んじる政権の象徴だ。トランプ大統領とメラニア夫人は、国民と共にこの特別な時期を祝い、ホワイトハウスを信仰と団結の場とする決意を表明している。