紀藤正樹弁護士が2023年10月8日放送のミヤネ屋で、統一教会信者だった後藤徹さんが受けた12年5ヶ月にわたる拉致監禁事件を「過失」と表現した発言に対し、X上で激しい非難が巻き起こっている。後藤さんは1995年から2007年まで監禁され、極端な栄養失調状態に陥り、車椅子生活を余儀なくされるほどの深刻な被害を受けた。最高裁はこの事件を拉致監禁罪と認定し、脱会屋の宮村峻らに賠償金1100万円、関与した牧師に440万円の支払いを命じた。一方、米国では同様の犯罪的「過失」行為に対し、懲罰的損害賠償として約6億円が課せられた事例があり、紀藤の発言は40年遅れの人権感覚として問題視されている。Xユーザーの怒りの声をまとめる。
「過失」発言の不適切さと被害の実態
昨年8/12ミヤネ屋
— Deep sea (@NwFle6q9vQTXb4q) 2023年10月8日
後藤徹さんの拉致監禁事件裁判について語る紀藤正樹弁護士
印象操作が酷いよ。
pic.twitter.com/ED0nw7RqKO
過失は「うっかりミス」や「不注意」といったニュアンスを持つが、12年5ヶ月に及ぶ拉致監禁は計画的かつ意図的な犯罪である。後藤さんは監禁中に栄養失調で骨と皮ばかりとなり、精神的にも深刻なダメージを受けた。公開された写真では、車椅子で移動する姿が確認できる。監禁の末、金銭も持たされずに追い出され、病院に入院する事態に至った。このような非人道的な行為を「過失」と呼ぶことは、被害の重大さを軽視し、司法の判断を歪める。

米国の犯罪的「過失」に対する厳しい判決:6億円の懲罰金
米国では、1991年のジェイソン・スコット事件で、ディプログラマーによる拉致が公民権侵害と犯罪的「過失」と判断され、補償的損害賠償875,000ドル(約1億3,000万円)と懲罰的損害賠償4,000,000ドル(約6億円)が課せられた。反カルト団体「カルト警戒網」(CAN)には過失責任の10%と懲罰的損害賠償1,000,000ドル(約1億5,000万円)の支払いが命じられ、CANは破産に追い込まれた。米国では犯罪的「過失」でも重大な人権侵害には厳罰が下されるが、日本では紀藤のような発言が許される状況が続き、人権感覚が30年遅れていると批判されている。
Xユーザーによる非難の声
Xユーザーは紀藤の発言に対し、強い怒りを表明している。
-
印象操作と事実の歪曲
@NwFle6q9vQTXb4q は「印象操作が酷い」と紀藤を批判。12年5ヶ月の監禁を「過失」と表現することで、被害の実態を意図的に軽く見せようとしていると指摘。 -
欧米との対応の差を強調
@tomoemetal は、欧米では強制改宗が問題視され、米国でCANが訴訟で敗訴し破産した事例を挙げ、「欧米で強制改宗は大問題」と強調。日本の遅れた対応を象徴する紀藤の発言を批判。 -
発言を嘘と断じる
めんたるわーくは「よくもまぁこんな嘘をぺらぺらと」と紀藤を非難。12年5ヶ月の監禁を過失と呼ぶことは事実の歪曲であり、許されないと訴え。 -
メディアの責任を問う
「メディアは一切報道しないのが、真剣に取り組まなかったことが失われた30年の理由」と指摘。紀藤の発言を垂れ流すメディアの姿勢も問題だと訴え。 -
発言の矛盾を皮肉る
@dokonjoumaguroは「長々と講釈垂れながら、“監禁”という禁句を使ってみたり、けっこう白状してますな」と皮肉。紀藤の発言の矛盾を指摘し、信頼性の欠如を非難。 -
視聴者への影響を危惧
@ailove_south は「ミヤネ屋を見てる人って、こういう報道を見て本当の事と思うんだろか?」と疑問を呈し、紀藤の発言が視聴者に誤った認識を与える危険性を批判。
紀藤発言への最大限の非難:30年遅れの人権感覚
米国では、1991年1月、ジェイソン・スコット(当時18歳)は、ライフ・タバナクル教会のメンバーだったが、母親キャシー・トンキンが、カルト警戒網(CAN)を通じてリック・ロスに連絡し、スコットのディプログラミングを依頼した。
ある晩、スコットが自宅に戻った際、ロスの3人の仲間(マーク・ワークマン、チャールズ・シンプソン、クラーク・ロトロフ)に襲われ、バンに連れ込まれました。彼は手錠をかけられ、ダクトテープで口を塞がれ、5日間監禁された。この間、ロスはスコットの信仰を「議論」しようとしたが、スコットは最終的に受け入れるふりをして脱出した。
これに対して、米連邦地裁の陪審は、ロスとカルト警戒網(CAN)に補償的損害賠償875,000ドル(約1億3,125万円)、懲罰的損害賠償4,000,000ドル(約6億円、CANは100 万ドル、約1億5,000万円負担)の支払いを命じた。CANは破産申請した。
同様の行為に約6億円の懲罰金が課せられ、30年以上前に反カルト団体の問題が解決されているが、日本では紀藤のような発言が許される状況が続く。紀藤は人権派弁護士を自称するが、この発言は人権感覚の欠如を示している。Xユーザーが指摘するように、紀藤は共産党系団体や脱会ビジネスに関与する人物と繋がり、欧米で規制が進む問題を日本で隠そうとしている可能性すらある。紀藤の発言は被害者を再び傷つける二次被害を引き起こし、社会の認識を歪める危険なものだ。
太田光さんも「ディプログラミング」、「信教の自由」の問題を鈴木エイト氏と有田芳生氏の前で釘を刺してました。 https://t.co/x91QUYK92z pic.twitter.com/G1EihcxUsB
— あいだ けいこ (@SekaiShukyoNews) 2025年4月15日
結論:紀藤は謝罪と発言撤回を
紀藤正樹弁護士の「過失」発言は、被害者の人生を破壊した拉致監禁という犯罪を軽視する許されざる暴言である。米国との30年の人権対応の遅れを象徴するこの発言に対し、紀藤は直ちに発言を撤回し、後藤さんへ謝罪すべきである。メディアも問題発言を垂れ流すことなく、事実に基づいた報道を行う責任がある。拉致監禁という犯罪に対する厳正な対処と、人権意識の向上が求められる。
この「過失で12年監禁」の酷い印象操作テレビ動画、そろそろ40万回再生。毎日新聞の春増さんあたりはこういう件も取材して報じてくれればなぁ。 https://t.co/IroLqoG3z5
— 中山達樹『笑って死ねる人生論』発売! (@77Tatsu) 2025年4月14日
これ証拠で使いましょうか。 https://t.co/wa7hZqnHu7
— 弁護士 徳永信一 (@tokushinchannel) 2025年4月23日
