フリージャーナリストの窪田氏は、青春TV特番第10弾「アドバンス〜変化と成長〜」の「青春アカデミー」コーナーにおいて、メディアの偏向報道の構造を鋭く指摘し、家庭連合の信者に対し「ありのままの姿」を発信することで信頼を構築する重要性を訴えた。窪田氏が明らかにしたメディアの3つの問題点と、その打破に向けた提言を紹介する。
日本のメディア報道の根底にある問題として、窪田氏は「記者クラブ」制度の閉鎖性を挙げた。この制度は、大手メディアのみがアクセス可能な特権的な取材環境を形成し、フリーのジャーナリストや海外メディアを排除する。記者クラブ内では、警察や官僚などの権威ある情報源との癒着が進み、報道内容がこれらの情報に偏る。窪田氏は、自身が週刊誌記者時代に記者クラブから排除された経験を振り返り、現場取材で得た情報が大手メディアの報道と大きく異なることを実感したと語る。例えば、事件報道では警察の公式発表が優先され、被害者や関係者の声が無視されることが常態化。これにより、メディアは「中立公平」を標榜しつつ、実際には一方向の情報に依存した偏向報道を生み出している。
2. 権威情報源のみの「裏取り」による偏向報道
窪田氏は、メディアの「裏取り」が、一般の想像とは異なる実態を持つと批判する。メディアが言う裏取りとは、警察、官僚、または特定の専門家(例:旧統一協会問題では東教授や鈴木氏)といった権威ある情報源への確認に終始するものだ。この結果、報道は権威者の発言に依存し、多様な視点や現役信者の声が排除される。窪田氏は、TBS報道特集の「進行生活サポートカード」報道を例に挙げる。この報道では、浦和教会独自の取り組みが全国的なものと誤報され、選挙支援と結びつけられたが、取材や裏取りは一切行われていなかった。また、「キャリーケースにお金を運んでいる」との報道も、事実とは異なる印象操作だった。これらの事例は、メディアが権威情報源を盾に責任を回避し、偏った報道を垂れ流す実態を示している。
3. 責任を取らない「誹謗中傷マスゴミ」による負の連鎖
窪田氏は、メディアが「カルト」「壺」「洗脳」といった言葉を多用し、家庭連合への誹謗中傷を増幅させていると指摘。これが信者への攻撃や社会的偏見を助長し、2022年の愛知県での落書き事件(教会外壁に「カルト」とスプレー)のような実害を生んだ。メディアは、元スタッフや特定専門家の発言を引用することで責任を回避し、「我々は事実を報道しただけ」と主張する。窪田氏は、朝日新聞の従軍慰安婦報道を例に、メディアが30年間も誤報を正当化し続けた歴史を振り返り、こうした構造が家庭連合報道でも繰り返されていると批判。一方、メディア自身も「マスゴミ」と呼ばれ攻撃を受けるなど、負の連鎖を生んでいる。窪田氏は、この連鎖を断ち切るには、ネガティブな対立を続けるのではなく、前向きな発信が必要だと強調する。
「ありのままの姿」を発信し、信頼を構築
窪田氏は、家庭連合の信者に対し、メディアの偏向や誤解を打破するために、SNSを活用した情報発信の重要性を説いた。特に、「ありのままの姿」を示すことが信頼構築の鍵だと述べる。メディアや一部のイメージ(「怖い人」「カルト」など)を払拭するには、日常的な生活や人間性を伝えるコンテンツが効果的だ。例えば、1日のルーティンや仲間との交流を発信することで、「普通の市民」であることをアピールできる。ヘイトを煽るコンテンツではなく、等身大の姿を積極的に発信することで、一般の人々の恐怖や誤解を減らし、理解を深めることができると提言した。
メディアとSNSの力を活用し、真実を伝えていく姿勢が、今後の家庭連合にとって不可欠である。
