
2022年7月8日、元首相安倍晋三が奈良市で銃撃され暗殺された事件は、日本社会に深刻な衝撃を与えた。2025年5月16日、「安倍元首相暗殺の真相を求める国民集会」で、ジャーナリスト鈴木エイトの「安倍=統一教会」という誤情報が真相究明を妨害し、世論を誤誘導したと批判された。さらに、鈴木は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)信者・後藤徹氏に対し、12年5ヶ月(4536日)の拉致監禁被害を「引きこもり」と中傷し、5329日間にわたりイヤガラセを続けた。この行為は2025年1月31日、東京地裁で名誉毀損として敗訴したが、鈴木は発言削除も謝罪も拒む異常な態度を貫いている。本稿は、鈴木の誤情報拡散と後藤氏へのイヤガラセの実態を分析し、真相究明の現状と国民に求められる行動を提示する。
鈴木エイトの「安倍=統一教会」誤情報と安倍暗殺事件への影響
山上容疑者の動機形成
集会でジャーナリスト福田ますみが指摘したように、山上徹也容疑者は反安倍感情(アベガー)を持ち、鈴木の「安倍=統一教会」情報に影響された。山上は母親の旧統一教会への献金への恨みを安倍に転嫁。鈴木の情報がなければ、この結びつきは生まれなかった可能性が高く、事件の真相を旧統一教会問題に矮小化した。
世論誤誘導と「自業自得」論
鈴木の報道は旧統一教会批判を過剰に煽り、世論を反安倍方向に誘導。弁護士徳永信一は、鈴木の影響で弁護士会やインテリ層で「安倍暗殺は自業自得」との意見が広まったと指摘。弁護士会の憲法委員会で公然と議論されたこの見解は、命の価値観の変容を示す。鈴木の情報は山上を英雄視する声を助長し、事件を旧統一教会問題に限定した。
真相究明の妨害
鈴木の誤情報は、事件の核心的謎の検証を妨害。集会で強調された問題は以下:
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死因の矛盾:福島英賢教授の「心臓貫通」発表と司法解剖の「鎖骨下動脈損傷」が食い違い、散弾の行方が不明。鈴木の報道はこれを無視。
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映像解析:高田純教授の動画解析は山上の銃弾以外の致命傷を示唆。鈴木の旧統一教会偏重で科学的検証が埋没。
後藤徹氏への5329日間のイヤガラセ敗訴の異常性
鈴木の異常性は、後藤徹氏への長期にわたる中傷でも顕著だ。後藤氏は1995年9月11日から2008年2月10日まで、12年5ヶ月(4536日)にわたり親族や脱会屋に拉致監禁され、信仰の強制棄教を迫られた。2015年、最高裁で2200万円の賠償が確定し、拉致監禁の違法性が認められた。
イヤガラセの始まりと内容
鈴木は2010年7月1日から2025年1月31日までの5329日間、後藤氏を「引きこもり」と中傷。『やや日刊カルト新聞』で「12年間の引きこもり生活で2000万円をGET」「ニート化した引きこもり」と記述し、2022年8月12日の「情報ライブ ミヤネ屋」で「ほぼ引きこもり状態」と発言。2023年7月のシンポジウムで、福田が「引きこもり」発言を問うと、「どうでもいい」と返答し、SNSで炎上。拉致監禁を「家族の話し合い」と正当化し、被害者を「反社会的団体の被害者面」と侮辱した。
名誉毀損訴訟と敗訴
2023年10月4日、後藤氏は鈴木を名誉毀損で提訴、1100万円の賠償を求めた。2025年1月31日、東京地裁(一場康宏裁判長)は、鈴木の『やや日刊カルト新聞』の記事と「ミヤネ屋」発言が後藤氏の社会的評価を低下させ、違法と認定。11万円の賠償を命じた。
発言削除と謝罪の拒否
敗訴後、鈴木は「引きこもり」発言を削除せず、謝罪も拒否。2025年5月14日(イヤガラセ5329日目から5432日目)、控訴審が進行中だが、鈴木の姿勢は変わらない。後藤氏代理人(徳永信一、中山達樹弁護士)は控訴審で謝罪を提出書類に含めると表明。鈴木は「ほぼ勝利」と強弁し、反SLAPP法の必要性を主張するが、拉致監禁被害の深刻さを無視。Xでは、鈴木の敗訴を認めない態度や、メディアの起用継続が批判されている。
鈴木の誤情報とイヤガラセの背景
鈴木の行動は、反安倍勢力や反カルト運動の戦略に利用された可能性がある。集会では、共産党が1978年の宮本顕治発言に基づき、旧統一教会を自民党の弱点として攻撃した歴史が指摘された。鈴木の「安倍=統一教会」情報は、この戦略に合致し、反安倍プロパガンダを強化。後藤氏への「引きこもり」中傷も、旧統一教会の拉致監禁被害者4300人の運動を妨害する意図があったと疑われる。米国国務省、国連、国内判決が拉致監禁を犯罪と認定する中、鈴木の言動は「犯罪助長」と非難される。
真相究明の現状と鈴木の影響
安倍暗殺事件の真相究明は、鈴木の誤情報で停滞。裁判は3年近く開始されず、警察の警備不備や誤情報リークが疑われるが、鈴木の報道が旧統一教会問題に世論を固定化し、検証が後退。高田氏の映像解析や出版物への妨害も、鈴木の影響で議論が封じられた可能性がある。後藤氏への5329日間のイヤガラセと敗訴は、鈴木の異常な執着と真相究明妨害の象徴だ。
結論:国民に求められる行動
鈴木エイトの「安倍=統一教会」誤情報と後藤徹氏への5329日間のイヤガラセは、安倍暗殺事件の真相究明を妨害し、世論を誤誘導した。敗訴後も発言削除や謝罪を拒む異常な姿勢は、拉致監禁被害者への冒涜であり、国民の知る権利を損なう。真相究明と正義のために、国民は以下を求められる:
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誤情報の検証:鈴木の報道やX発信を批判的に検証。死因矛盾や映像解析をXやYouTubeで拡散し、誤情報を牽制。
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言論の多様性:メディアの偏向に対抗し、独立系メディアで別犯人説や組織的犯罪を議論。鈴木の影響を打破。
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被害者支援:後藤氏や4300人の拉致監禁被害者の声を広め、鈴木の「犯罪助長」を非難。2025年7月5日の集会で運動を強化。
鈴木の誤情報とイヤガラセは、日本社会の正義を脅かす。国民は真相究明の声を高め、事件と被害者の尊厳を守る責任を果たさなければならない。
