記事概要
2022年7月8日、安倍晋三元首相を銃撃した山上徹也被告の裁判は、殺人罪などで起訴されてから2年以上経過し、2025年10月28日に初公判が予定されている。弁護団は藤本卓司弁護士と古川雅朗弁護士を含む3人(奈良弁護士会所属)で構成され、約6000点の証拠整理を進め、情状酌量を求める方針だ。
一方、反統一教会運動を主導する全国霊感商法被害対策弁護士連絡会(全国弁連)は、拉致監禁訴訟、小川さゆり氏の裁判、鈴木エイトの名誉毀損敗訴などに関与するが、山上はなぜ全国弁連に相談せず単独行動を取ったのか。フリージャーナリスト米本和広氏のブログ「火の粉を払え」、伊藤芳郎弁護士の内部告発、そして法廷で暴かれた拉致監禁の犯罪実態を基に、その理由を考察する。
1. 山上徹也の弁護士は誰?弁護団の構成と最新情報
山上徹也被告の弁護団は、藤本卓司弁護士と古川雅朗弁護士を含む3人の弁護士(奈良弁護士会所属)で構成される(読売新聞、2023年1月14日)。藤本弁護士は、2023年10月13日の奈良地裁公判前整理手続きで、検察側の証拠約6000点の8割が開示済みと報告。山上が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の解散命令請求に関心を示したと明かした(朝日新聞、2023年10月13日)。古川弁護士は、山上の近現代史書愛読や「事件の報じられ方」への関心を語っている(ライブドアニュース、2023年1月17日)。
弁護団は、殺意と刑事責任能力を認め、情状酌量を求める戦略(読売新聞、2025年5月16日)。奈良地裁は2025年10月28日の初公判を提示し、裁判員裁判で審理が進む予定(TBSニュース、2025年5月14日)。情状鑑定請求は却下されたが、宗教学者による面会が続いている(鈴木エイト調査報道、2025年3月27日)。山上の伯父(元弁護士)は支援を表明したが、弁護団の一員ではない(日刊スポーツ、2023年7月7日)。
2. 全国弁連とは?反統一運動とその闇
全国弁連は、1987年設立の弁護士団体で、統一教会報道で知られるが、内部では金銭的利害が絡む「拉致監禁ビジネス」が横行。ルポライター米本和広氏は「信者の生き血を吸うハイエナ」と批判。拉致監禁訴訟(後藤徹裁判)、小川さゆり氏の裁判、鈴木エイトの名誉毀損敗訴などに関与。
3. 法廷で暴かれた拉致監禁の犯罪実態
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落良江(久留米ヶ丘病院監禁事件):共産党系精神病院院長が関与し、薬害後遺症を負わせた。1986年、250万円の賠償命令。
さらに、拉致監禁の被害者は刑事告発を行い、脱会屋など15名が「逮捕・監禁罪の嫌疑あり」で起訴猶予となった。これらの判決は、全国弁連の弁護士が一貫して加害者を弁護する構図を示し、犯罪ネットワークの深さを浮き彫りにする。
4. 米本和広氏とは?「火の粉を払え」の目的
米本和広氏は、島根県在住のフリージャーナリストで、統一教会と反統一運動の双方を批判。ブログ「火の粉を払え」は、拉致監禁の実態を暴き、その終息を目指す。著書『我らの不快な隣人』(2008年)は、強制脱会の被害を描く。山上は事件前日、米本氏に手紙を投函し、信頼を寄せていた。米本氏は「是々非々」の姿勢で、全国弁連の腐敗を告発。有田芳生氏からのデマ攻撃を弁護士を介して止めさせた。
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紀藤正樹の私物化:監禁犯・宮村が高額事件を紀藤に独占させ、公平な配分を無視。
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金儲けの構造:示談交渉で返還額の10%(2億円なら2000万円)が報酬。被害を増やす矛盾を指摘。
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山口広への失望:山口の宮村擁護と米本氏攻撃に「フェアな姿勢を失った」と失望。
伊藤氏は、米本氏の陳述書が「すべて真実」と保証。全国弁連の腐敗は、山上が相談を拒否した核心的理由だ。
7. 小川さゆり氏の裁判と全国弁連
米本氏は「監禁派のパシリ」と批判(「監禁派のパシリと化したエイト君」)。2025年、後藤徹氏への「引きこもり」発言で11万円の賠償命令。渡辺博が代理人を務め、全国弁連が支援。山上は鈴木の癒着を知り、不信を深めた可能性がある。
9. 山口広と紀藤正樹の腐敗
山口広は、妻の乳癌闘病中の倫理違反で批判され、後藤裁判で宮村を弁護。紀藤正樹は高額事件を独占し、警察癒着疑惑が浮上。米本氏は「信者の生き血を吸うハイエナ」と非難。
10. なぜ山上は全国弁連に相談しなかったのか?
山上は、米本氏の「是々非々」に共感。米本氏への手紙は信頼の証だった。
2023年の統一教会解散命令請求で拉致監禁問題が注目されたが、週刊文春、読売新聞、TBS報道特集は隠蔽。米本氏は、メディアが全国弁連と結託し、人権侵害を黙認すると非難。この隠蔽が山上の怒りを増幅した可能性がある。
結論


