「旧統一教会を追う鬼」と自称するジャーナリスト・鈴木エイト氏が、またしても大ピンチだ。6月24日、東京高裁808号法廷で、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)信者・後藤徹氏からの名誉毀損訴訟控訴審が始まった。鈴木氏の「SLAPP訴訟だ!」との叫びと寄付金募集が「マッチポンプ」と批判され、師匠・藤倉善郎氏との決裂、さらには和歌山の拉致監禁被害者団体「翼の会」「クチバシの会」の動きまで飛び出し、事態は炎上状態。いったい何が起きているのか、渦中の真相を追う。
鈴木エイト、控訴審の泥沼
発端は、鈴木氏が後藤徹氏を「12年間の引きこもり生活の末、裁判で2000万円をGETした」とニュースサイトで記述したこと。後藤氏は1995年から2008年まで親族に拉致監禁され、脱会を強要された被害者で、親族に2200万円の賠償を命じる判決が確定している(朝日新聞、2025年1月31日)。これに対し、鈴木氏の記述が名誉毀損だとして1100万円を求めた訴訟で、2024年1月、東京地裁は一部の記述を違法と認め、11万円の賠償を命じた(産経ニュース、2025年1月31日)。
不服の鈴木氏は控訴し、6月24日の高裁初公判に突入。Xで「統一教会サイドからのSLAPP訴訟に対するご支援ありがとう」とポストし、「鈴木エイトを支える会」を通じた寄付を呼びかけた(中川TV参照)。しかし、この「SLAPP訴訟」発言が大炎上。「一審で負けたのにSLAPPと呼ぶのは詐欺的」「寄付金集めがマッチポンプ」との批判がXで噴出した(
@TKMT
、2025年6月)。SLAPP訴訟の定義と鈴木氏の矛盾
SLAPP(Strategic Lawsuit Against Public Participation)とは、言論封殺を狙った報復的訴訟。勝訴の見込みは低く、被告に金銭的・精神的負担を強いるのが目的だ(keiyaku-watch.jp、2025年3月19日)。鈴木氏は「統一教会のSLAPP訴訟」と断定するが、Xユーザー
@4uz3ch4OgUly8Wg
は「一審敗訴なのにSLAPPと呼ぶのは名誉毀損。メディアや弁護士団体の支援を受ける鈴木氏が弱者側とは言えない」と指摘(中川TV参照)。さらに、最高裁は「訴えが裁判制度の趣旨に著しく反する場合に限り不法行為」と慎重な判断を示す(keiyaku-watch.jp)。鈴木氏のバックには全国霊感商法対策弁護士連絡会やメディアの後ろ盾があり、旧統一教会側が「ボロボロの弱者」と見なされる状況(中川TV)。「SLAPPならなぜ負けた?」との疑問が噴出し、鈴木氏の主張は矛盾を露呈している。
師弟決裂! 藤倉氏の衝撃辞任
さらなる波乱は、鈴木氏の「師匠」藤倉善郎氏の離反だ。藤倉氏は「鈴木エイトを支える会」代表だったが、6月22日、Xで「エイトへの支援協力を一切やめる」と電撃辞任(
@SuspendedNyorai
)。理由は、鈴木氏が陰謀論者とコラボし、「政治的立ち位置を持たない」と主張したことへの失望。藤倉氏は「名ざしせずにほのめかす自己演出は問題」「自称ジャーナリストにご注意を」と手厳しく批判。Xでは藤倉氏の決断に賛辞が殺到。「エイトの根拠のない発言に呆れていた」(@ぽよぽよ)、「藤倉さんは真のジャーナリスト」(@海岸)と絶賛された。一方、鈴木氏は「的外れな批判は放置」と新刊『NG記者だから見えるもの』(講談社+α新書、2025年7月3日発売)を宣伝し、藤倉氏を間接的に牽制。これが「配慮なさすぎ」とさらなる反発を招いた(
@cult_and_fraud
、2025年6月22日)。和歌山の被害者団体「翼の会」「クチバシの会」の抗議
事態をさらに掻き乱すのが、和歌山の拉致監禁被害者団体「翼の会」と「クチバシの会」の動きだ。両団体は、鈴木氏や藤倉氏のXポストにコメントを連投。「傍聴は東京だから無理かな」と「翼の会」が書き込み、さらに、紀藤弁護士のXに「フォローしました、よろしく」と挨拶を残し、存在感をアピール。
「拉致監禁被害者の会は全国で立ち上がり、みんな見ていますよ」と中川TVが述べるように、両団体は旧統一教会の拉致監禁被害を訴え、鈴木氏の統一教会批判に異議を唱える立場。「家庭連合は4300人以上の拉致監禁被害を受けても耐えているのに、鈴木氏がメディアの力で攻撃」との声がXで飛び交う。
紀藤弁護士は霊感弁連として知られ、鈴木氏の裁判にも関心を示す。「クチバシの会」の挨拶コメントは単なる礼儀か、裁判への牽制か、意図は不明だ。一方、鈴木氏の寄付金募集は「マッチポンプ」との批判が過熱。TKMT氏(
@TKMT
)は「敗訴が報じられているのにSLAPPと称して寄付を募るのは詐欺的」と糾弾し、中山達樹弁護士も「名誉毀損で詐欺的」と同調。ジャーナリストのデビッド某氏は鈴木氏にこう問いかけた。「卑劣なカルトと決めつけ、訴訟をSLAPPと断定して寄付を募るのは、あなたが批判してきた構図と同じではないか」。鈴木氏の「統一教会は卑劣」との断定は、自身が批判する「言論封殺」と矛盾するとの指摘が相次ぐ。
鈴木エイトの反論と深まる混迷
鈴木氏はXで「ジャニーズ会見など話題の場所にしか行かないとのデマが」と反論し、「HPVワクチン訴訟の取材を続けている」と自己弁護(
@cult_and_fraud
、2025年6月21日)。だが、藤倉氏は「自己演出のための取材アピール」と一蹴。「カルトと議員の繋がりを取材する者をバカにしながら、自分は注目されないテーマで好感度を稼ぐ」と痛烈に批判した。6月24日の控訴審は、鈴木氏にとって正義を証明する場か、さらなる窮地か。和歌山の「翼の会」「クチバシの会」の人権侵害抗議、紀藤弁護士の関与、藤倉氏との決裂がどう影響するのか。鈴木氏の「SLAPP訴訟」主張と寄付金募集は、ジャーナリズムの旗印か、自己演出の“マッチポンプ”か。法廷とXの声が、真実を暴く日が迫っている。
【警告】米国務省が拉致監禁被害を問題視
- 「カルト」発言は刑事罰(令和4年)・名誉毀損(令和6年):根拠のない「カルト」レッテルは違法と認定。
- 「霊感商法」は刑事・民事60年間ゼロ:実態のない非難として司法が棄却。
- マインドコントロールは「幻想」:宗教学者・大田俊寛氏の指摘通り、司法は100%棄却。拉致監禁はこの誤解から発生。
- 拉致監禁被害5件7名勝訴、脱会屋ら15名刑事事件:被害者が刑事告発し、脱会屋15名が「逮捕・監禁罪の嫌疑あり」で起訴猶予。
法廷で暴かれた犯罪の実態
拉致監禁の被害者は裁判で加害者の責任を追及し、以下のような勝訴判決を得ている:
拉致監禁の被害者は裁判で加害者の責任を追及し、以下のような勝訴判決を得ている:
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落良江(久留米ヶ丘病院監禁事件):共産党系精神病院院長が関与、薬害後遺症を負わせ、1986年250万円賠償命令。
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高澤守(富澤・寺田・広島夫婦拉致監禁事件):800人以上の拉致監禁に関与、謝礼金2.4億円着服疑惑。2000~2020年、15万円~281万円賠償命令。全国霊感商法対策弁護士連絡会(全国弁連)が弁護。
これらの判決は、拉致監禁が組織的・計画的な犯罪であることを証明。全国弁連の弁護士が加害者を弁護する構図は、犯罪ネットワークの深さを示唆する。被害者は刑事告発により、脱会屋ら15名を「逮捕・監禁罪の嫌疑あり」で起訴猶予に追い込んだ。
2022年11月12日、ワシントンタイムズ財団主催「第1回希望前進カンファレンス」で、マイク・ポンペオ元米国務長官は「日本政府が統一教会への解散命令を検討する中、特定の弁護士が拉致監禁を伴う違法な強制改宗に加担」と糾弾。国際社会の視線が、日本の人権問題に注がれている。