2025年7月6日、大阪市阿倍野区のとある会場が熱気に包まれた。参議院選挙の真っ只中、NHK党の現職参議院議員・浜田聡(48)が、「共産主義と戦う団体」として知られる国際勝共連合の招きに応じ、熱弁を振るった。YouTubeで同時配信されたこの講演は、NHK党の過激な選挙戦略と、党首・立花孝志(58)の「日本のトランプ」キャンペーンを全面に押し出した内容で、物議を醸している。果たして、浜田とNHK党が掲げる「不法移民対策」「NHK改革」「偏向報道との対峙」とは何か? その裏に隠された真意をスクープする!「スパイ防止法=勝共連合」浜田が訴えた“反共”の急先鋒講演の冒頭、浜田は国際勝共連合との蜜月を隠さず、「勝共連合と言えばスパイ防止法、スパイ防止法と言えば勝共連合」と高らかに宣言。過去に成立寸前まで進んだスパイ防止法が「惜しくも潰された」と嘆き、「おそらく中国人のスパイが日本に相当いる」と危機感を煽った。X上では、勝共連合の長年にわたるスパイ防止法推進の取り組みを浜田が高く評価したとして、同団体の支持者から称賛の声が上がっている。「スパイ防止法は今回の参院選の争点の一つ。成立していれば、日本の状況はもっと良かったはず」と浜田は力を込める。NHK党は、参院選比例代表に浜田を含む3人を擁立。彼らの政策の柱は、「不法移民対策」「NHK改革」「偏向報道との対峙」だ。特に不法移民問題では、川口市でのクルド人問題を早い段階で国会で取り上げた実績を強調。「日本のトランプとして、立花党首がしっかり対処する」と意気込んだ。「日本のトランプ」立花孝志の過激戦略NHK党の党首・立花孝志は、今回の参院選で「日本のトランプ」を標榜。浜田も「トランプ大統領も立花も戦略家。メディアとバチバチに戦う姿勢は共通」と持ち上げる。立花のYouTubeチャンネルは登録者数70万人超、浜田自身も26万人のフォロワーを持つ。「発信力こそ政治家の武器」と豪語する浜田は、メディアを「偏向報道の元凶」と批判し、特にNHKの受信料制度に矛先を向ける。「NHKの報道は共産主義に汚染されている。受信料不払いを推進すべき」と、勝共連合の支持者に呼びかけた浜田。この発言は、X上で「NHKが中国企業を宣伝している」との陰謀論的な主張と結びつき、賛否両論を呼んでいる。さらに、NHK党は受信料不払い者を支援するコールセンター(東京:03-3696-0750)を設置。浜田は「裁判リスクはほぼゼロ。数万年かかるペース」と不払いを扇動した。宮城選挙区で火花!石垣のりこ「不倫騒動」ポスターの衝撃NHK党の選挙戦略は過激さを増す。特に注目を集めたのが、宮城選挙区での「石垣のりこ不倫騒動ポスター」だ。立憲民主党の現職・石垣のりこ参議院議員(50)を名指しし、4年前の週刊誌報道を基に「不倫騒動を許すな」と訴えるポスターを掲示。浜田は「不倫騒動はキャッチーで選挙に影響する」。さらに、石垣氏の「福島原発の処理水を汚染水と呼ぶ発言」を「とんでもない」と糾弾し、NHK党の候補者全員の政見放送が「このハゲー!違うだろ!」の音声で始まることを明かした。このポスター戦略は功を奏したのか、7月6日の朝日新聞では宮城選挙区が「石垣氏と自民党・石川浩郎氏の激戦」と報じられるまでに情勢が変化。「ポスターで石垣氏をバッシングしたら、逆に知名度が上がった」と述べた。「信教の自由」を守る?旧統一教会との関係浜田の講演では、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)との関係も匂わせる発言が飛び出した。「解散命令が下されれば、山上徹也というテロリストの思惑を達成してしまう」と、立花党首の主張を代弁。NHK党は旧統一教会へのメディアのバッシングを「偏向報道」とみなし、「信教の自由」を守ると訴える。Xでは「NHK党が統一教会とズブズブ」との指摘が飛び交う一方、浜田は「バッシングは皆無」と強気の姿勢を見せる。大阪選挙区の武内隆とNHK党の野望大阪選挙区では、NHK党から武内隆が立候補。「選挙区で勝つのは難しいが、1票1票が政党助成金となり力になる」と浜田は訴える。比例代表では自身への投票を呼びかけ、「2枚目の投票用紙に浜田聡かNHK党と書いてほしい」と繰り返した。スクープの裏側:NHK党の真の狙いNHK党の過激な戦略は、単なる話題集めではない。浜田は「メディアと戦い、国民の手取りを増やす」と強調するが、その裏には「NHK受信料制度のスクランブル化」という党の長年の目標がある。さらに、国際勝共連合との連携や「反共」キャンペーンを通じて、保守層の支持を固めようとする意図も透けて見える。X上では「NHK党と勝共連合のタッグは共産主義への対抗」との声が上がる一方、「排外主義的」との批判も根強い。参院選の投票日は7月20日。NHK党の「日本のトランプ」戦略は、どこまで有権者の心を掴むのか? 浜田聡と立花孝志の戦いは、まだ始まったばかりだ。(了)