2025年7月20日投開票の参議院選挙が目前に迫る中、NHK党の政見放送が波紋を呼んでいる。全国比例で現職の浜田聡参議院議員(48)が、熱弁を振るったその内容は、過激なパフォーマンスで知られる党首・立花孝志氏(57)を凌ぐほどのインパクトで有権者の耳目を集めた。「比例は浜田聡」と訴えるその理由とは一体何か? 放送の核心に迫る。テレビの“洗脳”と戦う孤高の政治家「テレビや新聞による偏向報道を許さない!」――政見放送で浜田氏は、鋭い口調でこう切り出した。戦後の情報構造の歪み、マスメディアの労働組合が中立性を損なう実態、そして自民党批判一辺倒の報道姿勢を徹底追及。特に、2024年の兵庫県知事選挙で斎藤元彦知事が受けた「パワハラ疑惑」の報道を例に挙げ、「根拠薄弱なアンケートでバッシングを煽った」とメディアの手法を糾弾した。
浜田氏の訴えは、単なる批判にとどまらない。「私はYouTube登録者26万人、Xフォロワー21万人という影響力を持つ。メディアと堂々と喧嘩できる政治家は私しかいない!」と豪語。確かに、浜田氏は国会内外で質問主意書140本提出という圧倒的実績を誇り、ネットを駆使して真実を届ける姿勢は他の政治家と一線を画す。「国民の知る権利」を守る闘争放送で浜田氏は、メディアが「気に入らない政治家を落とす道具」と化している現状を「民主主義の根幹を揺るがす」と断じた。例として、立憲民主党やれいわ新選組の裏金問題がテレビで報じられず、SNSでしか拡散されない実態を指摘。一方で、NHK党は立花氏とともに、テレビの偏向報道に立ち向かい、兵庫県知事選では斎藤知事の逆転勝利を支えたと胸を張る。
「私はほとんどの政治家と違い、メディアに媚びない。国民の知る権利を守るため、偏向報道と戦い続ける」と浜田氏。その言葉には、医師として培った冷静さと、ネット時代を見据えた戦略家の一面が垣間見える。なぜ「浜田聡」なのか?政見放送では、立花氏が「日本のトランプ」と自称し、党のスローガン「NHKをぶっ壊す」を繰り返す中、浜田氏の訴えはより具体的だ。戦後の労働組合によるメディアの偏向、1993年の「つくる会」教科書問題、そして最近の政治資金スキャンダルの報道格差――これらを一つ一つ挙げ、「情報構造の歪み」に切り込む姿勢を示した。
X上では、浜田氏を支持する声が熱を帯びる。「共産党の非合法化を主張する唯一の政治家」「質問主意書で政府を徹底追及する仕事師」との評価が飛び交い、比例での1議席確保が社民党の議席をゼロにするとまで囁かれる。NHK党の命運を握る“2%”の壁立花氏は放送の最後で本音を吐露。「政治家を辞めたい」と漏らしつつ、「能力は国民のために使うべき」と葛藤を明かした。NHK党が比例で2%の得票を得られなければ、国政政党としての存続は危うく、立花氏の引退も現実味を帯びる。浜田氏への一票は、立花氏の政治継続を後押しする「立花孝志への一票」と同義だと訴える。浜田氏自身も、「2枚目の投票用紙に『浜田聡』と書いてほしい」と力強く呼びかけた。その背景には、NHK受信料制度のスクランブル放送化や、子宮頸がんワクチン推進といった党の政策を、ネットと国会で発信し続ける決意がある。有権者の選択が問われるNHK党の政見放送は、過激な言葉とパフォーマンスで注目を集めつつ、浜田聡氏の論理的な訴えが際立つ内容だった。「比例は浜田聡」と書く理由――それは、偏向報道に屈しない政治家を国会に送り込み、国民の知る権利を守るためだ。7月20日の投開票日、浜田氏への一票が日本の情報環境を変える一歩になるのか。有権者の選択が注目される。
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