参院選直前! NHK党の異端児が新潟で繰り広げた舌鋒鋭い演説の全貌 7月13日、新潟県の地に降り立った参議院議員・浜田聡(NHK党)が、熱気溢れる街頭演説で聴衆を沸かせた。党代表・立花孝志を「日本のトランプ」と掲げ、田中角栄元首相の功罪、メディアの偏向報道、宗教の自由を巡る闘いを訴えた。参院選全国比例での再選を目指す浜田の言葉は、時に過激、時に挑発的で、新潟の空気を切り裂いた。 田中角栄を斬る! 「国益を損なった総理」との評価演説のハイライトは、故・田中角栄元首相への大胆な批判だ。新潟県民にとって神格化された存在だが、浜田は遠慮なく切り込んだ。「田中氏は中国の情報工作にやられた結果、日本に大きな国策の誤りを残した」と断言。1972年の日中国交正常化を巡り、田中氏が北京の晩餐会で「中国国民にご迷惑をかけた」と発言し、中国側から「軽すぎる」と批判されたエピソードを引用。福田博幸氏の著書『日本の赤い罠』を基に、「田中氏は中国共産党の工作に嵌められた」とまで言い切った。 「新潟の皆さんにはインフラ整備の功績があるかもしれないが、日本全体の国益を考えれば問題だらけ」と浜田。中国への外交姿勢の転換が「台湾から中華人民共和国への切り替え」という誤った選択だったと強調し、会場に微妙な空気を漂わせた。 立花孝志=「日本のトランプ」、メディアとの全面戦争浜田は党代表・立花孝志を「日本のトランプ」と位置づけ、トランプ元米大統領になぞらえてメディアとの対決姿勢を鮮明にした。「トランプも立花も、都合の悪い存在として悪く報道される」と訴え、NHKやTBSの「報道特集」を名指しで批判。TBSがYouTubeで公開する動画に寄せられる批判コメントを「評価すべき」と皮肉り、「偏向報道を正すには選挙で民意を示すしかない」と力を込めた。 具体例として、昨年10月の衆院選で一部メディアが自民党候補に「裏金マーク」を付けた一方、立憲民主党の小沢一郎氏やれいわ新選組の大石晃子氏の資金問題を報じなかったことを糾弾。「放送法4条の公平性を守れ!」と参議院総務委員会で追及したエピソードも披露し、拍手を浴びた。 宗教の自由と「旧統一教会」問題浜田は、立花氏が重視する「宗教の自由」についても熱弁。旧統一教会への解散命令問題に触れ、「テロリスト・山上被告の思う壺になる」と警鐘を鳴らす立花氏の動画を視聴者に推薦。「解散命令は刑事罰がないのに死刑判決を下すようなもの」と問題提起し、創価学会など他の宗教団体にも協力を呼びかけた。 さらに、参院選での旧統一教会の選挙協力に感謝を述べ、「党として積極的に受け入れた」と明かした。 拉致問題と社民党への猛攻撃新潟県民にとって重い拉致問題にも言及。浜田は、社民党(旧社会党)がかつて「拉致問題は存在しない」と主張したことを厳しく批判。「社民党を国会に存在させてはならない」と訴え、今回の参院選で社民党と最後の一議席を争う可能性に言及。「私が当選すれば社民党はどうなるか」と挑発的に語り、会場を盛り上げた。 「日本のトランプ」の政策ビジョン浜田はトランプ政権の歳出削減政策を引き合いに出し、「日本も予算を大胆に組み替えるべき」と主張。環境保護庁や国務省を大幅カットしたトランプの手法を称賛し、「税金の無駄遣いをなくし、減税を実現する」と公約。LGBT支援団体や駆け込み寺での不祥事を例に、「税金の使途を厳格化する」と訴えた。 NHK党のマニフェストも紹介し、歳出削減や社会保険料引き下げを強調。「日本維新の会にも負けない」と意気込みを見せた。 新潟での選挙戦略と「原田きみなり」推し演説の最後は、参院選への熱い呼びかけ。全国45選挙区に候補者を擁立し、新潟では「原田きみなり」氏を推す。「1票が政党助成金の原資になる」と具体的な金額(1票で約500円)を挙げ、投票を促した。立花孝志の「包帯姿ポスター」も話題に上り、「殺されかけた」との過激なキャッチコピーで注目を集める戦略を明かした。 新潟の反応と今後の展望新潟の聴衆は、浜田の歯に衣着せぬ姿勢に引き込まれた様子。YouTube配信やXでの反響も大きく、浜田のチャンネル登録者数26万、立花氏の75万を背景に、ネットでの支持拡大を狙う。 果たして「日本のトランプ」立花孝志と浜田聡は新潟の地で民意を掴めるのか? 参院選の結果が、NHK党の未来を占う。 (了)