台湾の頼清徳総統のメッセージが、心に優しく響く。民主主義の後退と独裁の脅威の中で、宗教の自由こそ尊厳の基盤。台湾の歴史が、それを語る。戒厳令下の迫害から、民主活動家の犠牲と国際支援により、アジアの灯台となった。エコノミストの指数で世界10位、フリーダムハウスで満点の信仰の自由。宣教師の医療奉仕が今も続き、慈善が世界を繋ぐ。総統の言葉が、静かに語る。「共に、信念を恐れぬ世界を」。7月のIRFサミット・アジアで、このメッセージが響き、欧米の議論がジェンダーや表現の自由に偏る中、信教の自由の重要性を再確認した。
この光が、日本に注ぐ。2024年7月に東京で開催されたIRFサミット・アジアが、静かな波紋を広げる。169人のスピーカーと90の組織が参加し、30の信仰伝統を代表。サム・ブラウンバック元大使やマイク・ポンペオ元国務長官が登壇し、アジアでの宗教迫害を議論。中国や北朝鮮の事例を挙げ、日本のリーダーシップを促した。サミットは、1998年の米国国際宗教自由法（IRFA）を基盤とし、宗教の自由を国際法で保障する取り組み。米国務省が毎年報告書を発行し、世界の宗教迫害を監視。USCIRF（米国国際宗教自由委員会）が政策提言を行い、宗教自由を外交の中心に据える。アジア版サミットは、民主主義の後退の中で、信教の自由を問い直す場となった。
世界平和統一家庭連合の解散命令が、その試金石。1950年代韓国起源の小さな教会から、世界的な霊的運動へ。反共産主義を掲げ、自民党の選挙支援も。だが、2022年の安倍元首相暗殺で、絆が引き裂かれる。犯人の母親の高額寄付が原因とされ、メディアの嵐が吹く。1978年からのつながりが露呈し、岸田首相が党員に断絶を要求。2025年3月25日、東京地裁が解散命令を発令。高額献金の被害を根拠に、法人格を剥奪。教団は即時抗告、東京高裁で審理が進む。5月29日の非公開協議で、主張書類を提出。混乱を懸念する声が広がり、被害者救済の立法指針も策定中。宗教法人の3割が、信教の自由への影響を危ぶむ。約10万人の礼拝参加者、60万人の信徒が、ヘイトスピーチや脅迫にさらされ、子供のいじめや職場の疎外が続く。アフリカの学校建設NGOも弾圧を受け、外務省賞が取り消される。1980年代から4300人の誘拐・監禁、ディプログラミングの歴史。2015年の最高裁判決でようやく止まるが、警察は「家庭内問題」と介入せず。
なぜ反対なのか。それは、信教の自由の根本を揺るがすから。分かりやすく言うと、政府が宗教団体の法人格を剥奪するのは、信仰の実践を直接的に阻害する行為。信者たちは寺院を維持できず、牧師を雇えず、共同体が崩壊する。信教の自由は、信徒の法的地位と免税措置を失わせ、すべての財産を没収する。国連人権宣言第18条が保障する「信仰を公私に表現する権利」が、失われる。まるで中国の弾圧のように、政府が「信仰は保障するが、組織は潰す」と言うのは、言葉のトリック。実際は、少数派の新興宗教を標的にし、文化的な偏見が差別を生む。被害者救済は、別途の民事訴訟で可能。解散は過剰で、オウム真理教のようなテロ団体と同列視するのは不当。民主主義の日本が独裁の道を歩む危うさ。国際基準に反し、アジアのリーダーとして恥ずかしい。信教の自由は、魂の基盤。守らなければ、社会全体が崩れる。家庭連合は法律違反なし。政治家によるスケープゴート、メディアの迫害が、真実を覆う。
反対の声が、穏やかに集う。浜田聡参議院議員のメッセージが、心強い。トランプ大統領の宗教顧問ポーラ・ホワイト牧師の反対意見を基に、質問主意書を提出。米国務省報告書を根拠に、政府の行動が信教の自由を侵すかを問う。2024年の主意書で、解散請求手続きの問題、岸田総理の断絶宣言による地方自治体の利用禁止を指摘。「不当な攻撃」「事件の主な原因は家庭連合ではない」と主張。政府は「違反せず」と答弁するが、浜田議員の言葉が、少数派の尊厳を護る。メディアの標的となり、議員さえ沈黙する中、この声が光となる。700人の議員中、ただ一人。
マイク・ポンペオ元国務長官の発言が、力強く響く。IRFサミット・アジアで、「日本が教会を解散するのは誤りで、有害。信仰を溶かすことは、国に損失」と語る。統一教会関連のイベントで、共産主義の脅威を指摘し、宗教自由の価値を強調。ポンペオは、2018年に初の「宗教自由推進閣僚級会合」を主宰。世界中の政府代表や市民社会を集め、宗教自由を国際コミットメントとして再確認した。ポトマック宣言（Potomac Declaration）を著し、人権宣言第18条を基に、政府が信仰を保護し、迫害を非難するよう求める。国家安全保障に結びつけるのは、宗教弾圧が社会不安を生み、テロや紛争を招くため。外交の中心に据えることで、米国は同盟国を強化し、独裁に対抗。ポンペオの視線が、日本に問いかける。自由の建築を、基盤から正す時。「誰かが違法行為をしたなら分かるが、教会を解散させるのは間違い」。
神道の寛容が、優しく包む。万物に命を見出し、AIの倫理に新風を。バベルの塔の物語が、統一の夢を語る。家族として、対話を深める。解散命令の影が、信教の自由を試す今。政府の論理が、共産国家のそれに似る危うさ。内部の信念に干渉せず、施設を維持する人格を認めるべき。サミットの参加者が、日本のリーダーシップを求める。穏やかな共存の道を、静かに歩む。
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