市丸利之助と「ルーズベルトニ与フル書」中高生向けわかりやすく解説！

市丸利之助（いちまる・りのすけ）は、日本海軍のパイロットで、硫黄島の戦い（1945年）で戦死した海軍中将です。

彼がアメリカ大統領フランクリン・ルーズベルトに宛てた手紙「ルーズベルトニ与フル書」は、日本の戦争の背景や平和への思いを訴えた歴史的な文書として有名！中高生でもわかるように、シンプルにまとめました！

1. 市丸利之助ってどんな人？

2. 市丸の人生をサクッと！

若い頃：
- 旧制唐津中学校を卒業後、海軍兵学校（1910年入学、1913年卒業）に進む。陸軍士官学校にも合格したスゴい人！
- 1917年にパイロットの資格を取り、海軍航空の草分けに。
事故と復活：
- 1926年、飛行機の事故で大ケガ（頭や顔、足の骨折）。3年近く療養したけど、復帰！
- 予科練（海軍の飛行訓練学校）の設立に貢献し、初代部長として若手パイロットを育てた。「予科練の父」と呼ばれるよ！
戦争と硫黄島：
- 1941年、真珠湾攻撃で太平洋戦争が始まる。市丸は鈴鹿海軍航空隊司令として活躍。
- 1942年に海軍少将、1944年に硫黄島へ。1945年、硫黄島の戦いで戦死（3月26日）。戦死の詳細は不明で、遺体も見つかっていない。
- 戦死後、海軍中将に特進（名誉昇進）。

3. 「ルーズベルトニ与フル書」って？

市丸が戦死前に書いた手紙で、ルーズベルト大統領に日本の思いを伝えたもの。以下、ポイントを簡単に！

書いた目的：
- 戦争末期（1945年）、日本が負けそうな中で、日本の立場や天皇の平和への思いを訴えた。
- アメリカやイギリスが日本を誤解していると批判し、平和な世界を作る日本の理想を伝えたかった。
どんな内容？（詳しくは前の回答で！）
- 日本は欧米の圧力で追い詰められ、戦争せざるを得なかった。
- 天皇の「八紘一宇」（世界を一つにする）は、みんなが幸せに暮らせる平和な世界を目指すもの。
- アメリカやイギリスの「欲」や「有色人種への搾取」を批判。
- 大東亜共栄圏はアジアを解放する夢だったのに、誤解されたと残念がる。
- 戦争は悲惨。欲に走らず、広い心で平和を考えて！と訴え。
手紙の運命：
- 市丸は手紙を日本語と英語で書き、日系二世の兵士に英訳させた。
- 戦死した村上治重大尉が手紙を懐に持って突撃。アメリカ軍が発見し、1945年7月にアメリカの新聞に掲載！
- 今はアメリカのアナポリス博物館に保管されているよ。

4. 硫黄島の戦いと市丸の最期

硫黄島の戦い（1945年2月～3月）：
- アメリカ軍が硫黄島に上陸。日本軍は栗林忠道中将や市丸少将を中心に抵抗。
- 3月26日、日本軍の最後の総攻撃で市丸も戦ったけど、詳細は不明。
- 一説では、米軍のトラックに潜入し、残存部隊を率いて戦い続けたとも。
遺品：
- 市丸の刀がアメリカ兵に拾われ、米国の骨董店にあったけど、NHKの番組を通じて遺族に返された。感動的！

5. 市丸の人間性とエピソード

仲間思い：
- 硫黄島の会議で、海軍部隊を一つにまとめて戦わせてほしいと発言。部下を大切にする「人間愛」が感じられたと記録されている。
- 同期の草刈英治（戦死した海軍軍人）とは親友だった。
文化人：
- 詩や短歌、俳句が趣味。戦場でも心豊かな一面があったよ。
家族：3人の娘がいた。家族を大切にするお父さんでもあったんだね。