韓国JTBCニュースは29日、ドナルド・トランプ米大統領が韓国政府による世界平和統一家庭連合（通称: 家庭連合、旧統一教会）に対する強制捜査に激怒していると報じた。この報道は、米保守派の重鎮であるニュー・ギングリッチ元下院議長のワシントン・タイムズ寄稿記事を引用し、李在明大統領率いる左翼政権が中国共産党寄りの全体主義的手法で宗教自由を弾圧していると警告を発している。JTBCの夕方ニュース番組「ニュースルーム」では、この問題を特集し、韓米関係の悪化を懸念する専門家分析を交えて伝えた。トランプ大統領の激怒とギングリッチの警告JTBCによると、トランプ大統領は自身のSNS「Truth Social」で、韓国政府の家庭連合本部や韓鶴子総裁邸宅に対する大規模な強制捜査を「粛清や革命のようだ」と非難した。報道では、トランプ氏が李在明大統領との首脳会談直前にこの投稿をアップロードした背景を詳述。ギングリッチ氏は27日付のワシントン・タイムズ記事「Korean Crisis: Freedom & Democracy」で、この捜査をバイデン政権時代のFBIによる自身の邸宅捜索（Mar-a-Lago事件）と比較し、「より侮辱的で脅威的」と批判した。ギングリッチ氏は記事で、李在明政権を「中国式の警察国家」と位置づけ、以下の点を具体的に挙げている：
- 宗教団体への急襲: 家庭連合本部や関連施設に1000人以上の警察・検察を投入した早朝捜索。信者名簿の提出を強要し、保守政党「国民の力」とのつながりを理由に政治的起訴を狙っていると主張。
- 米軍基地への干渉: 在韓米軍オサン空軍基地の韓国側区域を米側に事前通告なく捜索。これにより、米韓外交が緊張し、マルコ・ルビオ国務長官が韓国国家安保室長との会談をキャンセルした。
- 宗教自由の侵害: ヨイド・フル・ゴスペル教会や極東放送などのキリスト教団体も標的にされ、信者名簿と政党員名簿の照合で「政治的宗教」として弾圧しようとしている。
