Dr Hakja Han is the 82 year old leader of a worldwide movement for peace and freedom. The new South Korean government is threatening to physically take her out of the hospital where she is being treated for a heart condition. Just today that same leftwing government has arrested…
— Newt Gingrich (@newtgingrich) 2025年9月8日
2025年9月9日、元米下院議長のニュート・ギングリッチ氏がX（旧Twitter）で、韓国イ・ジェミョン政権による宗教弾圧を強く批判する投稿を行った。この投稿は、統一教会（世界平和統一家庭連合、以下家庭連合）の韓鶴子総裁（82歳、Dr. Hakja Han）の入院中の状況を挙げ、「新韓国政府が心臓疾患治療中の病院から彼女を物理的に連れ出す脅威」を問題視。同じ政府が同日、3人のバプテスト派牧師を逮捕したことを挙げ、「反宗教的警察国家の開発が深刻な危険を孕む」と警告した。投稿は即座に拡散され、10万インプレッションを記録（9月9日時点）。
ギングリッチ氏の投稿全文（英語原文）：
Dr Hakja Han is the 82 year old leader of a worldwide movement for peace and freedom. The new South Korean government is threatening to physically take her out of the hospital where she is being treated for a heart condition. Just today that same leftwing government has arrested three Baptist ministers. There is something profoundly dangerous about the anti-religious police state being developed by the new South Korean government. We should pray for Dr Hakja Han’s health and for her freedom to continue working for peace and religious liberty.
この投稿は、ギングリッチ氏が8月から継続して行っている韓国政府批判の一環だ。Washington Timesへの寄稿（8月20日「Preserving religious freedom in South Korea」、8月27日「The Korean crisis of freedom and democracy」）で、韓国左派政権の宗教・政治的自由への「全面的な攻撃」を「息をのむほど」と表現。トランプ大統領との首脳会談（8月25日）でこれを議題にすべきと提言した。
投稿は、こうした文脈で米韓同盟の危機を強調し、国際的な注目を集めている。投稿の背景：韓国政府の宗教捜査とトランプの「粛清」発言ギングリッチ氏の投稿は、2025年7月以降の韓国政府による宗教団体への強制捜査が激化する中で出された。家庭連合の本部（ソウル・京畿道）や韓鶴子総裁の私邸が7月18日に家宅捜索され、信徒名簿や書類が押収された。これは、元教会幹部が尹錫悦前大統領夫人キム・ゴンヒへの贈賄疑惑に関連するが、教会側は政治的迫害だと主張。Sarang Jeil ChurchやYeouido Full Gospel Churchも選挙干渉の疑いで捜査対象となり、保守系宗教団体全体が標的化されている。
これに対し、トランプ大統領は8月25日のTruth Socialで、「韓国で何が起きている？ 粛清（purge）か革命（revolution）か。教会への悪質な家宅捜索だ」と激怒。米軍基地の捜索可能性も示唆し、駐韓米軍撤退の懸念を煽った。
ギングリッチ氏はこれを引用し、投稿で「左翼政府」の行動を「共産主義的全体主義」と位置づけ、信教の自由が脅かされていると警告。マイク・ポンペオ元国務長官も9月5日、韓鶴子総裁の召喚計画を「宗教の自由への全面的な攻撃」と非難した。ギングリッチ氏の視点：米軍の犠牲と反共の遺産ギングリッチ氏の批判は、朝鮮戦争での米軍犠牲（3万6,574人死亡、10万3,284人負傷）を基盤とする。寄稿で、「共産中国・北朝鮮の独裁から韓国を守った米軍の遺産を、左派政権が侮辱している」と強調。現在約2万8,000人の駐韓米軍が韓国の自由を支えているが、宗教弾圧が続けば同盟崩壊と撤退の可能性を指摘。
家庭連合は反共団体として米軍の理念を共有し、中東・アジアでの平和活動を推進。ギングリッチ氏はこれを称賛し、強制捜査を「政治的敵視」と非難。投稿の祈りの呼びかけは、米国憲法修正第1条の信教の自由を米韓同盟の核心とする彼の信念を反映する。ギングリッチ一族の朝鮮半島史と一貫した反共姿勢ギングリッチ氏の韓国関心は家族史に根ざす。養父ロバート・ギングリッチ（米軍職業軍人）は朝鮮戦争で韓国従軍し、ベトナム戦争も経験。この影響でギングリッチ氏は反共思想を形成。1995-1999年の下院議長時代に台湾・中国訪問で朝鮮半島安全を議論し、2025年の寄稿でも米軍支援を強調。
一族の時系列：
- 1943年：出生 本名ニュートン・リロイ・マクファーソンとして生まれる。
- 1946年：養父ロバートと再婚 母キャサリンが米軍人と結婚。
- 1950-1953年：朝鮮戦争 養父の韓国従軍。
- 1956-1960年：欧州移住 養父駐留に伴い、政治的目覚め。
- 1960年代後半：養父の韓国再駐留 家族生活に影響。
- 1990年代：下院議長 朝鮮半島政策議論。
- 2025年：X投稿と寄稿 宗教弾圧批判。
