
韓国世界日報が、世界平和統一家庭連合(家庭連合)は19日、教団の活動を巡る法的手続きに対し、深い遺憾を表明する声明を発表について報道した。この声明は、韓鶴子総裁の即時釈放を強く求めるもので、特別検察の捜査が総裁の宗教的役割を無視したものであると厳しく非難している。
家庭連合は、信仰の本質を行政的な枠組みに無理やり嵌め込む誤解を正し、教団の真実を明らかにする決意を強調した。
以下に、家庭連合の声明で強調された主な主張を箇条書きでまとめる。これらは、教団の精神的な使命と歴史的貢献を基盤としたものである。
- 韓鶴子総裁の宗教的地位の軽視に対する抗議: 総裁は生涯を通じて人類の平和と調和に献身した信仰の指導者であるのに、特別検察の公訴内容が総裁の精神的な役割を無視し、教団の行政・実務事項を同一視して解釈している。これは信仰の本質を行政の枠内に無理やり押し込んだ誤解であり、事実と大きく乖離したものだ。
- 総裁の役割の明確化: 総裁は教団の霊的指針と信仰的ビジョンを提示する精神指導者であり、財政や行政運営には一切直接関与していない。この構造は、2012年に聖化(逝去)した文鮮明総裁時代からの伝統で、実務は世界本部を中心とした独立した行政組織が担ってきた。韓国協会をはじめとする主要機関は、世界本部の決定を忠実に遵守する体制だった。
- 事件責任の所在と釈放要求: 今回の逮捕起訴事件は、内部監視体制の不備の中で一部行政責任者の独断的判断に起因するものである。それにもかかわらず、責任を教団全体や総裁個人に転嫁するのは過度な一般化であり、明らかな事実歪曲だ。即時釈放により、このような誤解を解消すべきである。
- メディア報道への懸念: 一部メディアが検察や政界からの一方的な情報を十分に検証せずに断定的に報道する行為を深刻に問題視。これにより教団全体の関与を誤認させる恐れがあり、信仰共同体の名誉を損ない、社会的対立を煽る可能性が高い。
- 教会財産使用の解釈: 万一の誤解が生じても、教会財産の使用は摂理的文脈の中で理解すべきであり、世俗的な基準で断定するものではない。信仰の深みを無視した判断は、真実を歪め、歴史に新たな汚点を残すだけだ。
家庭連合は設立以来、平和と調和の信仰使命を貫き、国家と世界のための献身を続けてきた。声明では、「国民と信徒の前で透明で誠実な態度を保ち、真実を明らかにしていく」との決意を改めて示した。
教団のこれまでの貢献として、共同創始者の指導の下で展開した参加家庭運動、勝公運動、宗教調和運動を挙げ、社会・文化・芸術分野での活躍を強調。特に冷戦期、文総裁と韓総裁はソ連のゴルバチョフとの会談で民主主義移行を促し、金日成主席との対話で南北首脳会談と離散家族再会を実現した。これらは韓国と自由世界が感謝すべき歴史的功績だ。
リトルエンジェルス芸術団は韓国伝統文化を世界に広め、韓流の原点となった。ユニバーサルバレエ団の創設と発展は韓国バレエ史の金字塔であり、ソナ芸術高校は姜水眞バレリーナや趙秀美ソプラノら世界的人材を輩出。2015年に制定した鮮鶴平和賞はノーベル賞に匹敵する栄誉として、平和貢献者を称えている。
家庭連合の活動は世界の貧困国支援や国家・宗教間調和に及び、数え切れないほど多岐にわたる。文総裁と韓総裁は私利を追求せず、全て公益目的で推進してきた。
家庭連合は韓総裁の釈放により、信仰の本質が正しく認識されることを強く望む。公正な法的手続きの中で、教団は平和への歩みを不動のものとする構えだ。