家庭連合の危機を越えて:トップダウン避けコミュニティ守った戦略 – 田中富広会長×中川晴久牧師、富山で初対談「真実の言葉で誇りを持って」
家庭連合 田中富広会長×中川晴久牧師×鴨野守氏
2025年10月22日、富山県で開催された世界平和統一家庭連合(以下、家庭連合)の講演会。第1部で田中富広第14代会長が歴史的貢献を語った後、第2部ではキリスト教牧師・中川晴久氏(主の羊クリスチャン教会牧師、東京キリスト教神学研究所判事)と司会・鴨野守氏を交えたディスカッションが展開。メディア流入で緊張感漂う中、田中会長と中川牧師の「初対談」が実現した。中川氏の潜入体験から生まれた「コミュニティの強さ」への信頼を基に、2022年安倍晋三元首相銃撃事件後の対応戦略、メディアの偏向報道、拉致監禁の闇、宗教者交流の未来を深掘り。信教の自由の危機を前に、希望の対話を繰り広げた。事件後の「沈黙」の戦略:トップダウン避け、二世の未来を守る対談は、中川牧師の率直な質問から火蓋を切った。安倍事件直後、ホリエモン氏らのデマ中傷が渦巻く中、家庭連合が「礼拝を続け、楽しげに交わる」姿に驚いた中川氏。「コミュニティがあれば勝てる」と確信したが、「なぜトップダウンで反論せず、戦わないのか?」と疑問を投げかけた。後藤徹弁護士を前面に出すイメージもあったが、実際は静観が続いた。

2025年10月22日、富山県で開催された世界平和統一家庭連合(以下、家庭連合)の講演会。第1部で田中富広第14代会長が歴史的貢献を語った後、第2部ではキリスト教牧師・中川晴久氏(主の羊クリスチャン教会牧師、東京キリスト教神学研究所判事)と司会・鴨野守氏を交えたディスカッションが展開。メディア流入で緊張感漂う中、田中会長と中川牧師の「初対談」が実現した。中川氏の潜入体験から生まれた「コミュニティの強さ」への信頼を基に、2022年安倍晋三元首相銃撃事件後の対応戦略、メディアの偏向報道、拉致監禁の闇、宗教者交流の未来を深掘り。信教の自由の危機を前に、希望の対話を繰り広げた。事件後の「沈黙」の戦略:トップダウン避け、二世の未来を守る対談は、中川牧師の率直な質問から火蓋を切った。安倍事件直後、ホリエモン氏らのデマ中傷が渦巻く中、家庭連合が「礼拝を続け、楽しげに交わる」姿に驚いた中川氏。「コミュニティがあれば勝てる」と確信したが、「なぜトップダウンで反論せず、戦わないのか?」と疑問を投げかけた。後藤徹弁護士を前面に出すイメージもあったが、実際は静観が続いた。
田中会長は、3年間の内幕を明かした。事件は「一挙に過熱報道を生み、教会を過疎化させた」。しかし、教会の様相は1992年の合同結婚式批判時と一変。一世(創成期信者)はメディアの猛攻を経験済みだが、二世(5万人超)は「親の知らない過去」に直面し、疑惑が広がった。「トップダウンで強行すれば、二世を巻き込み、一世と二世の断絶を生む」と判断。未来志向で「心を解き、事実をサポート」するアプローチを選んだ。
結果、下からの動きが芽生えた。中川氏が指摘するように、「被害者の会が自然発生し、SNSも紳士的に運用」。田中会長は「信徒の意志で動く姿に希望を感じた」と振り返る。「あたふたした」末の静観だったが、「信者を信じる」リーダーシップが、結束を強めた。福田まつみ氏からは「紳士的すぎる」と叱咤されたが、メディアの切り取りを警戒し、注意喚起も行った。メディアの「捏造」実態:45分涙の献金、部下の影武者対談で浮上したのは、オールドメディアの偏向報道。田中会長は、事件後1週間の全国礼拝で涙した祈りを「45分間、献金訴え」と捏造放送されたエピソードを告白。「これでメディアの敵意を確信した」と。さらには、元教会員(面識なし)を「部下」として人格攻撃させる2ヶ月追跡の末、特定した経緯も。「切り取りで悪用される発信を避けた」。
鴨野司会が触れた小川さゆり氏のケースでは、田中会長の「親子関係優先」の哲学が光る。娘の訴えに対し、両親の証言で否定可能だったが、「親子を壊すのは許せない。拉致監禁が親の情を悪用するように、教団も利用しない」と。中川氏は「素晴らしいリーダー」と称賛。憎しみの連鎖を断つ選択が、家庭連合の「優しすぎる」本質を象徴した。苦痛と喜びの3年:放置された先輩の声、外部支援者の絆田中会長の「一番苦しかったこと」は、先輩信者からの手紙・メール(1,000通超)。「なぜ戦わない?」という指摘に、「納得させきれず放置したまま」の後悔。戦いの経験値から来るアドバイスを、向き合いきれなかった葛藤を吐露。
一方、「嬉しかったこと」は、中川牧師ら外部の支援。「厳しい環境で関わる動機は、神道の交わり」。中山達樹弁護士の「悪い人ひとりいない。この人たちを守らないなら誰を守る?」、福田まつみ氏の献身を挙げ、「信徒のありのままが義人を呼び込む」と喜びを語った。中川氏は「クライアントを失ったが、応援するよ」とエピソードを共有。今後の期待:証人尋問の「宝」、真実の言葉で誇りを持って昨日(10月21日)の東京高裁判理(初公開尋問)を振り返り、田中会長は「感動の40分」を紹介。マスクなし、メガネ姿の三木素子裁判官が真剣に聞き、文科省側すら涙した証言。「これが教団の宝。自分の言葉で真実を語れば、心が動く」と。信徒に期待するのは、「事実と過程を見せる誇り」。理解者が増えると信じ、「頑張ってほしい」。拉致監禁第1号の「牧師心理」:左傾化と正義の暴走鴨野司会が投げかけたのは、1964年の拉致監禁第1号がキリスト教会牧師による心理。共産党や宮村峻氏以前の「異端」脅威か? 中川牧師は「ディプログラミングのブームが背景。アメリカで問題視されたが、日本は親の情を悪用」と分析。キリスト教会の左傾化を指摘、「平和・人権の言葉が刺さらないアウェー感」。田口たみや氏、宮谷いずみ氏(イズミ・パウロ)の名を挙げ、「正義と思い込む暴走」と嘆く。エホバの証人197名被害も、家庭連合集中が「うまい」と皮肉った。宗教者交流の秘訣:喧嘩やめ、手を取り合う – ボランティアでの共闘を中川牧師のYouTubeで強調される宗教交流の持続策を、田中会長が質問。ハンス・キューク(初代所長)の「時代の要請に答えよ」を引用し、中川氏は「宗教者は喧嘩をやめ、手を取り合え。ポーラ・ホワイト氏のメッセージ通り、平和は共同で」と。家庭連合の和合努力を「正しい」と評価し、SNS時代に「異端論は通用しない」と。ボランティアでは「一つの団体より、多宗教家が加わる方が信頼生む」と提案。田中会長も「宗教統一の精神に通じる」と共感。女性リーダーの時代に託す希望:神の同盟で信教の自由を対談は、初の公式対話として画期的。田中会長の「優しすぎる」リーダーシップと、中川牧師の「内なる光」証言が、家庭連合の強さを再確認させた。新総理・高市早苗氏の信教の自由擁護、トランプ政権の宗教自由強化を背景に、「真実の誇りで歩めば勝つ」とのメッセージ。10月21日の公開審理と連動し、犠牲を超えた平和のハーモニーが響いた。(本稿は、田中富広会長・中川晴久牧師・鴨野守氏の対談内容および関連報道に基づく)