2025年10月、名古屋で開催された第8回公開シンポジウム「旧統一教会問題と民主主義 ~司法・政治・メディアの健全性を問い直す~」。主催は家庭連合(旧統一教会)の2世信者による「信者の人権を守る2世の会」で、支援金運営の草の根イベントだ。文芸評論家・小川榮太郎氏が登壇し、月刊『Hanada』12月号の特集「高市早苗は天下を取った!」で高市総理勝利を予見的に論じた論客として、司法・政治・メディアの腐敗構造を辛辣に抉る。安倍晋三元首相銃撃事件から続く旧統一教会バッシングを、民主主義の危機として位置づけ、「東京高裁では勝つ」と断言。信教の自由を守るための闘いを、保守回帰の時代に位置づけた小川氏の言葉は、聴衆に闘志を燃やした。
「腐りきった」三権分立 ~安倍被害者を「加害者」に転嫁するメディアの陰謀~
小川氏は開口一番、「司法と政治とメディア。この国は腐りきってます」と毒を吐く。2022年7月の安倍元首相銃撃事件を起点に、メディアがわずか数日で「安倍・統一教会癒着」を喧伝。被害者の安倍氏を「加害者」に仕立て上げたのだ。「全テレビ局が横並びで同じ論調。NHKの解散命令報道なんて根拠薄弱なのに、なぜ一斉に叩く? 視聴率のための『初動』操作だ。数日で世論が固まるなんて、陰謀論じゃなく陰謀そのもの」。
『Hanada』12月号で高市総理の「純粋さ」を称揚した小川氏の視点は鋭い。メディアは安倍政権の「保守防波堤」としての統一教会の役割を無視し、左派イデオロギーを盾に攻撃。結果、信者たちは社会的スティグマを浴び、信教の自由が踏みにじられる。「メディアの横並びは狂気。裏で誰が糸を引くのか、問うべきだ」。
宗教の「危険物」性と人間の根源 ~非合理が文化を生む「死の恐怖」への対峙~
宗教の本質を小川氏は「見えないものを信じる取り扱い危険物」と定義。統一教会の「霊感商法」やキリスト教の「処女受胎」を例に、「世俗常識で裁けるものじゃない。非合理が人類の文化を築いてきた」。カトリックの贖宥状や大聖堂建設を挙げ、「これなくしてルネサンスはない」。
人間の宗教欲求の源泉は「死の恐怖」。「死後を知らない唯一の生き物」である私たちは、不安を埋めるために神を求める。「社会常識とは次元が違う。それを国家が規制するのは、民主主義の自殺行為」。旧統一教会問題は、この根源を無視した「被害者ビジネス」の産物だと断じる。高市総理の安倍直系路線が、こうした文化的価値を守る希望だと強調した。
高市勝利の追い風で逆転 ~冷戦遺産の思想戦と岸田政権の「迎合」批判~
バッシングの深層は、冷戦期の右左対立。小川氏は文鮮明総裁の反共産主義が、日米韓保守と連動し、岸信介元首相の「防波堤」となった歴史を指摘。「それが左派の標的。岸田政権はメディアに屈し、解散請求に走った。でも、高市早苗総理誕生で風向きが変わった」。
『Hanada』12月号の特集で、公明党離脱を「毒まんじゅうからの解放」と評した小川氏。高市政権はスパイ防止法や親台湾路線で中国を刺激するが、統一教会擁護の余地を生む。「東京高裁では勝つ。司法の良心が残ってるうちに、信者たちは闘え」。政権交代の文脈で、解散命令の不当性を司法で覆す展望を、力強く示した。
「逆が本当」のメディアを斬れ ~SNS時代、市民の「直感比較」が真実の鍵~
対抗策を問われ、小川氏は笑みを浮かべて「テレビで言ってることは逆が本当」。SNS多様化で「情報民主化」が進むが、「嘘も多い。答えを決めつけず、直感と複数ソースで比較せよ」。自身は「正面突破で潰され続けたが、論理発信で味方を増やした。誠実に語れ」。
高市総理勝利の記事で描いた「小泉推し vs 党員の声」の構図のように、SNS民意がマスコミを凌駕。「高市氏の生一本が時の人たる所以。調整型じゃない純粋さが、腐敗を一刀両断する」。
政教分離の「悪用」再定義を ~左派監視網と共同体崩壊の警鐘~
日本特有の問題として、政教分離の歪みを糾弾。「天皇祭祀を縛るために悪用されてきた。子供家庭庁や消費者庁が左派弁護士の道具に成り果て、宗教を監視」。 「宗教被害」の曖昧定義が拡大すれば、他宗教も危うい。家族・地域崩壊の時代に、統一教会の「共同体機能」を評価。「基準再定義は国民運動で。どう守るか、宿題だ」。
信者よ、勇気と対話で ~「政治的標的」からの脱却エール~
最後に、2世信者たちへ。「日本人を信じろ。訴え続ければ通じる。声を上げる勇気と対話が大事」。活動を支持し、「宗教否定じゃなく、政治役割が狙い撃ち。誤解を解け」。高市総理の「しがみつき」精神のように、信仰の純粋さを死守せよ、と熱弁。
このシンポジウムは、単なる擁護集会を超え、民主主義の鏡となった。小川榮太郎氏の痛烈批判は、三権の闇を暴き、「東京高裁では勝つ」という希望を刻む。旧統一教会問題は、日本再生の試金石。高市時代に、信教の自由が蘇るか。
![月刊Hanada2025年12月号 [雑誌] 月刊Hanada2025年12月号 [雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/51tyfJgNGxL._SL500_.jpg)