田中富広会長「家庭連合のこれからの改善点」 文総裁「国を愛さない者は世界を愛せない」という指導

田中富広会長「家庭連合のこれからの改善点」 文総裁「国を愛さない者は世界を愛せない」という指導

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2025年10月22日、富山県で開催された公開シンポジウム「家庭連合解散問題の是非を問う」の10分ダイジェストにおいて、世界平和統一家庭連合(家庭連合)日本会長・田中富広氏が登壇。教会歴50年の立場から、家庭連合のこれからの改善点として「世界に向けたエネルギーを国内の身近な地域や親族に注ぐことの不足」を率直に挙げ、文鮮明総裁の指導「国を愛さない者は世界を愛せない」を再確認した。「世界への情熱」が国内に届かなかった反省田中会長は、「もし反省点があるなら」と問われたら、真っ先にこれを挙げるとして、次のように語った。
「世界に向かうエネルギーを国内の自分の身近な、あるいは地域や親族に注げなかった。
文先生は『国を愛さない者は世界を愛することはできない』と指導してくださいました。
聞いていました。でも、そうしなかった」
家庭連合は世界200カ国以上に宣教師を派遣し、民間平和大使のような活動を展開してきた。しかし、その情熱が日本国内の家庭・地域・親族に向けられるべきだったという自省の弁だ。家庭連合の3つのビジョン田中会長は、家庭連合のビジョンを改めて3つに整理して提示した。
  1. 他者のために生きる幸せな家庭
    「幸福とは誰かのために真剣に生きている時に、ふと自分が幸福の中にいることに気づくもの」であり、その原点が家庭にある。
  2. 地域社会とつながる教会
    世界志向の前に、地域に根ざすことが求められる。
  3. 国と世界に貢献する家庭連合
    国を愛してこそ、世界への貢献が本物になる。
文総裁の平和理念と「父母なる神」家庭連合の活動の中心にあるのは、「父母なる神」という独自の神観だ。漠然とした「親なる神」ではなく、明確に「父であり母である神」を強調。共通の父母のもと、人類は兄弟姉妹となる。この概念を基に、誠の家庭運動世界平和運動が展開されている。文総裁の生涯は「平和」の一言に集約され、200を超える平和構築組織を設立。宗教統一も「一つの色に染める」のではなく、「各宗教の個性を活かし、和合の道を歩みながら平和を提供する」ものだと説明された。世界宗教経典」——共通点は8割世界の有識者・宗教指導者が何年もかけてまとめた「世界宗教経典」では、宗教間の共通点が8割にも及ぶことが判明。違いに目を向けるより、共通点を見つめ、手を取り合って平和へ向かうべきだ——これが文総裁の平和哲学の根底にある。家庭連合の主な教義である「統一原理」も、このような宗教経典の普遍的真理を基に、創造原理・堕落論・復帰原理を通じて救済と平和の道を示すものである。結び——国を愛する家庭連合へ田中会長は、メディアの悪イメージとは裏腹に、「光を当てられても崩れないのは、守るべき価値があるから」と強調。拉致監禁問題も「信仰の破壊」ではなく「心の破壊」であり、親の愛を利用した支配の構造が問題の本質だと指摘した。最後に、聖書(ガラテヤ5:6)を引用しながら、「愛によって働く信仰だけが大事」と結び、家庭連合がこれから進むべき道として、国を愛する姿勢の徹底を訴えた。
「国を愛さない者は世界を愛せない」——
この文総裁の言葉を、家庭連合は今、国内の家庭・地域・親族から実践し直す。
シンポジウムは、解散命令問題を「信教の自由」と「平和」の観点から問い直す機会となり、家庭連合の内省と再生の決意が示された瞬間となった。

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