
2026年3月4日、ホワイトハウス報道官(Karoline Leavitt)が記者会見で行ったブリーフィング。トランプ大統領2期目におけるイランに対する大規模軍事作戦「Operation Epic Fury」(オペレーション・エピック・フューリー:壮絶な怒り作戦)についての公式説明と質疑応答。
主な内容の要約
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作戦の背景と正当性 トランプ政権は、イランを「世界最大のテロ国家」と位置づけ、1979年の大使館占拠、1983年ベイルート兵舎爆破、イラクでの米兵攻撃など長年の反米テロ行為を挙げ、47年間の「宥和政策」を終わらせると主張。オバマ時代の「現金パレット供与」や核合意を批判し、トランプは外交努力(交渉)を尽くしたものの、イランが核兵器開発を諦めず、平和を拒否したため、先制攻撃に踏み切ったと説明。
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Operation Epic Furyの4つの軍事目標(繰り返し強調)
- イランの弾道ミサイルとミサイル産業の完全破壊
- イラン海軍の殲滅(20隻以上撃沈、潜水艦含む。WWII以来初の魚雷使用。ペルシャ湾・ホルムズ海峡・オマーン湾にイラン艦艇なし)
- 地域のテロ代理勢力(フーシ派など)の無力化
- イランが核兵器を取得できないようにする
これらを達成するため、2,000以上の目標を攻撃、数百のミサイル・発射装置・ドローンを破壊。数時間以内にイラン上空の完全制空権を獲得予定と報告。作戦は「大成功」と自賛。
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成果と現状
- 最高指導者(アヤトラ・ハメネイ)を含む49人以上の上級幹部殺害。
- イラン報復は弱く、ミサイル発射86%減。
- 先の「Operation Midnight Hammer」(2025年6月)で核施設3カ所破壊したが、イランが再建を続けたため本作戦へ移行。
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人的被害と対応
- 米軍6人死亡(英雄として追悼)。トランプ大統領が遺体移送式に出席予定。
- 中東から17,500人以上の米国市民を退避(1日で8,500人)。残り約6,000人対応中。State.govで登録を呼びかけ、無料チャーター便・商用便・軍用機使用。
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経済・エネルギーへの影響対策
- 原油価格高騰懸念に対し、米海軍がホルムズ海峡でタンカー護衛準備。
- 政治リスク保険提供などエネルギー安定化策発表。
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体制変革(regime change)について 公式目標には明記せず、あくまで4つの軍事目標達成が優先。ただし「イラン国民の自由を望む」「テロ国家の終焉は良いこと」と示唆。後継者(最高指導者の息子など)については「監視中」と曖昧。
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記者からの質問と回答のポイント
- イラン国内の権力空白:様子見。
- イスラエルからの情報提供:タイムラインに影響したが、決定の主因ではない。
- 避難の遅れ批判:事前の渡航警報(レベル4)を繰り返し出していたと反論。
- 民間人被害(女子校攻撃疑惑):米軍は民間標的攻撃せず、イラン側のプロパガンダと主張。調査中。
- 地上部隊投入:現時点で計画なし、オプションは残す。
- 弾薬備蓄:十分だが、バイデン時代にウクライナ支援で浪費したと批判。
- 国内優先事項:SAVE Act(選挙改革?)や生活費抑制も並行推進。
全体として、トランプ政権側からの強硬で自信に満ちた説明で、作戦を「歴史的成功」「アメリカの力の証明」と位置づけ、メディアの「誤報」や「反トランプ偏向」を繰り返し非難。